言語学好きの私が福本大晴さんに落ちる運命のお話。

●はじめに。

 

こんにちは。こんばんは。お久しぶりです。
ご来訪いただきありがとうございます😊

 

さて、今日は、私が福本大晴さんを応援してしまう理由を徒然なるままに書き綴ろうと思います。

 

え、いつもとテーマの雰囲気違うじゃないかって思いました?
安心してください。
もちろん、言語学的視点から、です。
(安心するのか?)

 

この人ちぇ担だったのか、と思われているんじゃないかという私、
ちぇ担のフォロワーさんがあまりいないちぇ担代表の私、
まあたぶんこんなことしてるから少ないんだろうな……笑

 

ちぇ担の方にとってはもしかしたら新鮮な視点かもしれませんし、言語学に興味のある方にとっては私がちぇ担である理由が伝わるんじゃないかなあ、と思います。
楽しんでいただければ幸いです!

 


●大晴くんが持つ"ことば"への意識。

 

私自身、これまであんまり雑誌を買いあさったりすることってなくて、今でも全部買ってるわけじゃないので、過去の記事は知らないし見逃しているものもあるかと思います。

でも、少なくとも私が知っている範囲で、この半年くらいの大晴くんのインタビュー記事では他の人と比べて高確率で"ことば"への意識が語られているような気がします。

 

そのきっかけになっているのが、おはよう朝日ですへの出演。

 

アイドルがファンの人へ届けるものってきっといろいろあるんだと思います。
笑顔、歌声、ダンス、お芝居、ステージに立っている姿、喜びの涙、とかとか。
元気をもらったり、一緒になって泣いたり笑ったりする経験そのものも、もしかしたらアイドル特有なのかな、とかも思ったり。そんな語れるほどわかんないけどね。一例として。

でも、情報番組のコメンテーターが届けるものは違ってて。
第一に、できるだけ偏りのない事実を届けなくちゃいけないんだと思います。
そして、そういった今起きている事実を踏まえた上での自分の意見。
たとえ"アイドル・福本大晴"という肩書きを持って出演しているとしても、アイドルとして普段届けているものを発信すればいいわけじゃないのは確かで。

 

事実や意見を伝えるのには、笑顔や立ち姿だけでは不十分で、"ことば"がないと伝わらない部分が絶対にある。
アイドルだってもちろんことばで思いを語る瞬間はたくさんあるけれど、コメンテーターの場合はたぶん届けるもののほぼ100%が"ことばから伝わる情報"なんじゃないかな、って、思います。

 

なんて、ここまではあくまで私の個人的意見でした。

 

じゃあ大晴くんがどう感じているか、というところ。

 

"言葉に対しての意識が高まりました。たぶん現役大学生の生の声を届けたい、ということで僕が抜粋されたわけで、思ったことを噓なく素直に言うのがいいと思うんです。でも僕のコメントで傷つく人がいたら絶対にいけない。言葉の使い方とか表現の仕方ひとつで受ける印象ってめっちゃ変わりますから、結構気をつけています。"

anan 2021年1/20号(2021.1.13発売)より

 

"それから、「おはよう朝日です」をやらせてもらって、すごく感じるのは、前に立つ人間として言葉づかいはめっちゃ大切ってことですね。言葉づかいで人のオーラって決まる感じ、しません?話し方でその人の性格とか人柄がわかるというか。同じ意味でも受け取る側が傷つかない言い方とかって絶対あるし、相手に対して失礼にならない言葉づかいもある。これは"おは朝"で共演している周りの人たちを見て、勉強したことです。"

STAGEnavi vol.54(2021.3.27発売)より

 

"情報番組の時はまず新聞を読んで、ネットニュースも確認して、コメントする時は1回自分の中で言うことを落とし込んでから言うように気を付けてます。"

Stagefan vol.12(2021.3.27発売)より

 

言語学オタクとしてひとこと言わせていただきますとね、

 

こんなん惚れる以外の選択肢ないやん(怒)

 

いやほんとに、これらを読んだとき自分でも引くくらい泣いたんですよね。


というのも、言語学をしている方はわかってくださるかもしれないのですが、ことばって毎日使用しているものなのにどこかないがしろにされがちというか、わざわざ目を向けることのないもの、っていう扱いをされているように感じることがあるんです。
それこそ、他の人たちのインタビュー記事を読んでいてこんなに真摯にことばについて語っている方、なかなか見つけない気がします。
でも、ことばって研究すればするほど奥が深いし、面白いし、複雑だし、なによりすごく危険なもの。
私はその面白さをずっと追求していきたいし、その危険性を意識していきたいし、ことばの不自由さを少しでも理解した上でことばを使用していきたいって思って、言語学を続けています。
だからこそ、こうやって"ことば"に意識を持っている姿っていうのは、否応なしに好きになってしまうんですよね。
しかもそれだけじゃなくて、表現ひとつで人を傷つけることもできてしまう、っていう危険性にも目を向けていること。それをこうして雑誌で語ってくださること。なんかもうあまりにも素敵な人すぎてひっくり返りました。

 

はい。好きです。降参です。

 


●"ことば"の距離感に敏感な大晴くん。

 

もうひとつ、私が言語学的視点から大晴くんのことを好きな理由があります。

 

"レギュラーで出てる『おはよう朝日です』の人たちと仲を深めたい。例えばさりげなくタメ語を使うとか(笑)。まえに番組内で、なにわ男子の『~DREAM PAVILION~』にAぇ! groupとLil かんさいが出たときの映像を紹介してくれてん。そのとき、いつもは「福本くん」って言ってる岩本(計介)アナが、映像を見ながらサラっと「大晴くん」って呼んでくれて。「うわ、うまいな!」って思ったし、うれしかってん。だから今度はオレも、失礼にならないぐらいのタメ語を使ってみたい。"

WiNKUP 2021年2月号(2021.1.7発売)より

 


まあこれはあれですね、単に私の研究テーマにど被りしてるから、っていう理由でもあるんですけど。

完全に私の一意見なのですが、大晴くんってことば(敬語とタメ語)から得る距離感に比較的敏感だと思うんです。
上記のインタビュー記事もそうだし、それ以外でもいくつか思い当たる節があります。

 

例えば、Aぇ! group担当のYouTubeジュニアチャンネルでの一幕。
小島さんとの一番の思い出に、「敬語について」って挙げた大晴くん。
(小島さんは大晴くん20歳の誕生日の瞬間を挙げていましたね)

 

(17'09~)
福本 僕が1年先輩で、で(小島を指しながら)1年後輩で、でも同い年なんすよ
小島 そうそうそう
末澤 そやな
福本 で帰り道がずっと同じで、敬語こいつ使ってくるけど
小島 そりゃね
福本 気持ち悪いし
小島 先輩ですから
末澤 あーはいはい
福本 同い年やのになんか
正門 不思議なもんよね
福本 そう不思議な
   これちょっと嫌やわあ、って思って

youtu.be


私はこれを見て泣きましたね。
(泣くエピソード他にもあったやろ)

 

長い付き合いで、ことあるごとに自分たちの関係性を「友達」と表現するビバちぇですが、その付き合いの中で一番の思い出が、敬語をやめた瞬間、って、めちゃめちゃ素敵じゃないですか……。
小島さんはもちろん垂直距離があるからこそ敬語を使用していたのだとは思いますが、大晴くんは(それが分かったうえで)そこに心的距離の遠さを感じ取っていたこと、タメ語同士の関係になったことでその距離を感じなくなったことを一番の思い出って思っている、なんという素敵な友好関係……


あとは、ISLAND TVのジャニーズクイズ部最終回。
少年忍者の川﨑皇輝くんと初めまして状態の大晴くんの会話(&本髙くんとのエピソード)が個人的に大好きなんですよね…。

 

(2'13~)

川﨑 福本くんが初めましてなんですよね今回
福本 あ、初めまして
川﨑 初めまして
福本 え、
川﨑 よろしくお願いします
福本 あ、よろしくお願いします
   何年入所っすか?
川﨑 えっと2012年の6月ぐらいです
福本 あっ、そうなんや
川﨑 はい
川島 ¥先輩感出してる¥
本髙 先輩面すんなって
一同 (笑い)
本髙 ちゃうちゃうちゃう、大晴さあ、ほんとそういうとこあるマジで
福本 いやいやいや
本髙 僕ともなんか、同期ぐらいだと思ってたらちょっと先輩だったんで
   そっからなんか、タメ語でもいい?みたいなかんじで
一同 (笑い)
本髙 先輩ぶりたがるんですよ
福本 や、大切やから、やっぱ

j-island.net

 

この場面だと、大晴くんのタメ語使用が「先輩感出してる」という風に、垂直関係を示すものだとして捉えられていて、若干マイナス的に捉えられているかんじがあります。


でも私は声を大にして言いたい。

 

彼は心的距離を縮めるためにタメ語を使用しているのだ!!!!!!たぶん!!!!!!

 

上記のエピソードからわかる通り、たぶん敬語とタメ語による心的距離に敏感だからこそ、自分がタメ語を使用しても失礼にならない状況では積極的にタメ語を使っているんだと思うんです。
それに「そうなんや」というのは、独り言的発話とも解釈できる、相手への働きかけが弱い発話でのダウンシフト。だから、初対面相手でもそれほど失礼にはならないと考えられるし、きっと大晴くんも直感的にそう思ったんじゃないかなあ。
だから、彼のタメ語使用は好意の現れなんだよ、本髙さん……。


そう、雑誌で言っていたおは朝でタメ語を使いたいってことですけど、着々と使っているんですよね。
それが特に現れてくるのが、月1企画「はっちゃけ大晴」
いわゆるニュースではなくロケに出て"楽しむ"要素が強い分、ダウンシフトできる場面が多いのだと思います。
よく一緒にロケに行っているのはベテランリポーターの川﨑美千江さんで、この2人にはもちろん垂直距離があるので基本的に大晴くんは敬語を使用しています。
でも、ダウンシフトしても失礼にあたらないと考えられる発話で、よくタメ語になっているんです。

 

(ハイブリットカーを見ながら)
福本 ハイブリットやからめっちゃ燃費いいってめっちゃ有名ですよね
川﨑 そうよ
   だから言うたら大晴くんのすべり芸とイケメンのハイブリットや
福本 ……すべり芸じゃない、
(2021.3.15放送『おはよう朝日です』より)

 

ここでの「すべり芸じゃない、よ」は相手の冗談的発話に対するツッコミの意味があるため、垂直距離がある2者間会話でもダウンシフト可能だと考えられます。

 

(自転車の試乗後)
福本 漕いでたけどほんまに漕いでる感覚がほとんどないというか
川﨑 へえ
福本 夏でもたぶん汗かかへんくらい
   風気持ちいい
川﨑 違うやん
   ジャニーズは汗かけへんやろ?
福本 いやかくよ
(2021.4.19放送『おはよう朝日です』より)

 

ここの「いやかくよ」もツッコミのダウンシフト。
(というか大晴くんの、垂直関係にある2者間会話におけるこの文末表現「よ」のダウンシフトについては改めて分析したい)

 

ちなみに5月の「はっちゃけ大晴」は一緒にロケしていたのが早坂風海さんだったんですけど、この2人ともに99年生まれなんですよね。
だから、と言っていいのかわかりませんが、この日のロケは大晴くんが終始タメ語使用でもう見ていてソワソワしちゃいました…大晴くんのタメ語使用好き……


あと、逆に、ノリで生まれる一時的な垂直関係にも敏感な大晴くんはアップシフトもサラっとしてのけるんですよね。
例えば再びAぇちゅーぶより。6月のキャンプ初回。

 

(2'21~)

小島 不安なこととか全部吐き出せるやろ
   大晴
福本 はい
小島 大声で叫び
   今自分が不安なこと
福本 自分が不安なことっすか
(中略)
福本 リーダー、やっときます
佐野 やっときや

youtu.be

 

こことかめちゃめちゃ面白くて。
「神」小島さんに対して即座に敬語を使う大晴くんと、現実の垂直関係を考えたら敬語を使用するはずなのにダウンシフトしている晶哉ちゃん。
Aぇちゅーぶはよくこんなかんじで言語現象観察できるので、そのたびにことばがつくる距離感に敏感な大晴くんを見て好きな気持ちを拗らせています。
(そしてどんどんメンバーにタメ語を使うようになっていく晶哉ちゃんを見て、孫の成長を見ているような気持ちで泣きそうになります)

 

………なんの話だっけ???(あれ?)


●終わりに。

 

えーっと……
楽しんでいただけましたでしょうか……

 

最後までお読みくださったみなさん、ありがとうございます🙇

 

もちろんこれ以外にも大晴くんの素敵なところってたくさんあるし、理由つけられないけど好きなもんは好きなんだよ!!!!!!っていうバカでか感情生まれることも多々あるんですが、言語学を好きでいる自分が福本大晴という人物を好きになったのってしかたないんだなあ、あらがえないんだなあ…っていう気持ちです。

 

これを読んでくださっている言語学好きの方、Aぇ! groupの福本大晴さん、全力でおすすめします。はい。

 

ではまた。気が向いたときに、思い出したようにつらつらと書きに来ます。
ありがとうございました!

 

 

引用書籍一覧

anan 2021年1/20号 マガジンハウス
STAGE navi vol.54 産経新聞出版
Stagefan vol.12 メディアボーイ
WiNK UP 2月号 ワニブックス