学ぶってなんだろうなあ、ってぼんやり考えたお話。

●はじめに。

こんにちは。こんばんは。
ご来訪いただき、ありがとうございます😊

さて、今日は言語学の分析はしません。
タイトルどおり、思っていることをつらつら書くだけのブログですので、お時間許す限りお読みいただけたらな、と思います。


●社会人になりました。

このはてブの初めての投稿は、私が卒論で扱った内容について、少し砕きながら自分の理解を深めるために書いたものでした。

https://yurietty-pon.hatenablog.com/entry/2021/02/02/165232

このあと、卒論の口述試験も難なく終え、3月に卒業式を迎え(サボったけど)、4月より社会人になりました。


大学院に行くことは、何度も考えてました。
だし、先生にも友人にも両親にも勧められたくらい、まわりから見ても学問好きの人間だったみたいです。

でも進学する道は選ばず、就活に全力投球する道を選びました。
理由は至って簡単。

試験勉強が嫌いだから。

人それぞれ得意不得意、好き嫌いは異なると思います。
正解があるほうがやりやすい人、自分のやり方で研究するのが好きな人、1人でいるのが好き、人と話すのが好き、などなど……

私は、"学ぶ"こと、"見つける"ことは大好きだったのですが、点数がついたり順位がついたりすることがあまり好きではありません。
私は私なんだからそれでいいじゃねえか!ってなるタイプです(?)。そのくせ負けず嫌いだから下位になるのはもっといや。
そのため昔から試験は嫌いで。でも勉強は好きだからまわりは私を優等生だと思って勝手に期待してて。それを裏切るのも嫌だから必死に答えのある勉強をして………と、勝手にひとりでグルグルしてたんです。
院に行くとなったら、また同じことになってしまうのかなあ、自分のペースで勉強できないのかなあ、なんてことを考え、就職する道を選んだというわけでした。
言語学とお別れするわけじゃないから、テストとかレポートに追われることなくのんびりつづけていこう、そんなふうに思っていたんです。


言語学に未練タラタラな私。

そんなわけで社会人になった私。
今の気持ちをひとことで言えば、

言語学やりてえええええええええええ

ってかんじなんですよ。

私、自分が思っていた以上に、勉強が好きだったみたいです。

ひとつだけ言いたいのは、勉強が好き真面目・優等生ということです。
よく、勉強が好きっていうと、「偉いねえ」とか「真面目やなあ」って言われることがあるんですけど、別にそういうわけじゃまったくないと私は思ってて。
あとの話にも繋がるんですけど、ただの自己満足なんです。私にとって。
勉強する人が偉い、頭がいい人はすごい、みたいなんはなんか違うんだろうなあ、って私は思っています。
目指すものがあって努力を重ねて知識を蓄えている人はその努力や継続性を尊敬しますし、そういった努力は学力面以外でだって見ることができる。
(完全に脳内で大晴くんのことを考えながら書いてます今)
数値化されやすい、言葉を選ばず言えば"利用しやすい"のが学力ってだけなのかな、っていうのが持論。

話が逸れました。すみません。

そう、言語学が大好きで、やるなと言われれば言われるほどやりたくなる。人間の性ですねこれは。

そこに追い打ちをかけてきた、新社会人の私に降りかかった試練が、
業務内容がバリバリの理系
というわけで、もう泣けないですよこんなの。

まあ、頭を回転させるのはきらいじゃないから、理系だって慣れてきたら楽しくなるのかもしれないですけど、少なくとも今は、絶望しか感じてないです。笑


●なんでこんなに好きなんだろう。の気持ち。

院に行くことを迷っていたとき、知り合いとやり取りをしていて、「院に行くことが甘えみたいな、モラトリアム期間伸ばしてるような気がする」と自分で表現していたのを最近思い出しました。

私にとって学問は自己満足で、大好きなもので。だからこそお金を使って学び続けることにどっかで罪悪感を持っていた、というか。
結局ダラダラしてしまうんじゃないか、と思った、というか。

遊んでいる気分の自分と、"学問を極めて偉いね"と言ってくる(かもしれない)まわりから見た自分像に、どんどんギャップが生まれてしまうなあと思ったんだと思います。

いざ、社会人になって、未練タラタラで、じゃあなんでこんなに好きなんだろう、と考えることが増えました。


まあ、理由なんてないんですよね(大の字)(解決する気ゼロ)


ドラマや映画を見ててダウンシフトが起きればニヤニヤしてしまうし、上司と話してて「自分の趣味、男男らしい趣味だからなあ〜」とか言われたらその趣味なんてどうでもよくて「男男らしい」という畳語表現にニヤニヤしてしまうし、FFさんと言語学の話するの楽しすぎるし、そんな毎日なわけで。

むりやり理由を探すとしたら、
そういう視点を手に入れたから
のひとことに尽きるのかなあ。

冒頭で挙げた、私の初めてのはてブたくさんの方が読んでくださり、さまざまなコメントをくださいました。
その中でも「今まで意識したことなかったけど」というご意見がとても多くありました。
意識してなかったものを意識するようになる、それだけで楽しいって最高じゃん???と思うわけです。

学ぶことの入り口って、私にとっては、その"視点"を手に入れることで、そこからその視点で世界を眺めて、その視点で見えたものを描いていく、みたいなかんじで進んでいきます。
そうやって描いて生まれたものには、正直言って、なんの力もないというか、お金にもならなければ誰かの命を救うこともできず、ただ画材の無駄遣いだと思われても無理がない。
じゃあなんで描くのかって聞かれたら、好きだから、としか答えられないんですよね。

………あれ?なんの話だ?


●役に立つ学び、生産性のある学び。

学生時代から思っていましたが、言語学の楽しさを人に話すたびに考えさせられることがあります。
よく言われるのが以下の質問。

言語学って、仕事に役に立つの?」
「文学部の人ってどこに就職するの?」

もしかしたら、他の分野でもこういうことを言われることはあるのかもしれません。私が知らないだけで。

こういうとき、私は表では、「いやあ〜仕事には全然繋がらないんですよね〜」って、ちょっと自虐的に返してしまいますが、心の中では殴り合いの喧嘩を始める準備をしています(やめて)
もちろん悪気があって聞いてきてるわけではないと思います。でもときどき、ちょっと馬鹿にしたような言い方をされる方がいるのも事実で。

学生時代の学びが仕事に役立つことはもちろんあるでしょうし、自分が積み上げてきた知識を活かせるのは素敵なことだと思います
でも、じゃあ、役立てることが難しい学問は意味がないのか?と言ったら、絶対そんなことはないんですよ。
ないんだと、私は信じたい。

私は言語学を学び始めて、人との会話、自分の発言に意識を向けるようになりました。できているかはわからないけれど、特に時間をかけることのできる書き言葉のときは、自分の意図したとおりに伝わるかな?別の捉え方をされて不快にすることはないかな?とより考えて発信するようになりました。

学会を聞きに九州まで行って、教科書に載ってる教授とかに混ざって最新の研究内容について学び、いろんなお話をさせてもらうこともありました。まさに未知の世界。でも社会勉強として、楽しかったなあ。

直接的な言語学の影響かはわからないけれど、この1年くらいで、私の書く文章が丁寧で素敵だと言ってもらえたり、支えられてると言ってもらえたりすることが増えました。

仕事につながらなくたって、私はこれだけでおつりが出るほど満足なんですよ。
これに加えて、人の話を聞いててなにか言語現象見つけたときのハッってなる閃きのような恋のような気持ちもあるんだから、それを知らずして「仕事に役に立たないんでしょ?」なんて言われたら、つい拳がね、出ちゃいますよね

それに、私は、ただの自己満足のつもりで勉強していると何度も書いてきました。
でも、気づいたら、私が発信した何かによって誰かを支えることができていたり、楽しさやポジティブな気持ちを共有したり生み出したりすることができてたんです。

なんかそう考えたら、ちょっと自信が持てるようになりました。
(それが卒業間際だったことだけが無念なんですけどね…)


●学び"つづける"難しさ。

自己満足以上のものが得られるのであれば、学び続けたらいいじゃないかと、私も思うんですが、現実はそうもいかないことが社会人になってヒシヒシ実感しております。
時間のつくり方が下手なだけかもしれないですけど。
覚えることはたくさんあるし、取らなきゃならない資格もあるし、疲れてぼーっとしながらテレビを見ることはできるけど、いくら好きでも疲れてるときに参考書を読む気持ちにはなれなかったり。

週5日40時間(+α)で働きながらこれまでのような勉強をするって、難しいな!?!?

しかも悲しいことに、先程散々否定した"仕事に役に立つか否か"の考え方で優先度を決めてしまう自分もいて。
学ぶことは好きだけど、ある程度気力とかを消費するものでもあるから、単なるリフレッシュにはならないんですよね。
仕事をするための準備が最優先、仕事を効率よく行うための休暇がその次。

で、自分のしたい学問は"優先度の最も低い嗜好品"になってしまったのです。


なんかめちゃくちゃ悲しい。

今の私にはそれをどうしようもできないのが、悲しくて悔しい。


例えば、院に進学しながらバリバリにバイトしていたら、正社員ほどじゃなくても稼ぐことはできたかもしれなくて。
じゃあそうすればよかったのかな?って思うと、それもなんかうーん、ってかんじでもあって。
社会人になったから、企業に就職したから、専門的な学問は諦める、っていうのは、納得いかない。なあ。

これは甘えなのかしら。
社会はそんなに甘いもんじゃないぞ、って、そういうことなのかな。
うーん。


●で、何が言いたいの?

ほんとに目的なく書き始めちゃったから、終着点が見つからないんですけど…笑

まあ、ここでどれだけ騒ぎ立てたって、現実が変わるわけでもなく。
好きに勉強したらいいじゃん生活は見てあげるから、なんていう人が現れるわけでもなく。
仕事なんてそこそこに誤魔化しながらやったらいいんだよ、なんて言う人が現れるわけでもなく。
一緒に悩んでくれる人や、鼓舞してくれる人が現れるわけでもなく。

それでもなんかね、書きたくなっちゃったんです。
私の得意技、自己満足。

もしこれを読んでくださった方が、なにか考えてくださったら嬉しいなあ。
学生の方、新社会人の方、学生卒業してから数年経っている方、いろんな立場の方がいらっしゃると思います。
上手い生き方をされている方がいたら、アドバイスをください。
自分の今いる立場になんかちょっとモヤっとしてる方がいたら、お互い力にはなれないかもしれないけど、ここにもこんなにダラダラつらつらと悩んでるやつがいるんだなあ〜って勝手に気楽になってもらってもいいし、こんなダラダラ悩むやつになりたくねえ!って反面教師にしてくれてもいいです。
ご自身と学問の結びつきについて考えてくださる方がいたら、そのきっかけになれたら、私はとっても嬉しい。

なんでもいいから、なにか考えてくださったら、それだけで私の気持ちはちょっと救われます。


まあ書いただけでだいぶすっきりしてるんですけどね!

 
 
●ありえないくらいどうでもいい余談。
 
なんでこんなに言語学が好きなんだろう、って考えるときに思い浮かぶ歌詞がありまして。どうしても書きたくなっちゃったんで書きますね。
 
"君に出会った日 胸が震えた
例えようない気持ちで溢れた
流れた涙 ばれぬように拭った
隠せない これが恋なんだな"
 
私、この歌詞がとても好きなんです。
なぜかって、どうして好きなのか、どこが好きなのか、っていう理由が明示されていないのに恋に落ちてしまう不可抗力みたいなのが描かれているから。
 
まさに私にとって言語学ってこれだなあ、と思うわけです。
これが恋だなんて言われたら、もうどうしようもないよね。
 
 
●終わりに。
 
はいみなさん、ようやく終わりです。
ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました🙇
 
ひとことでまとめると、私はこれからも好きなものは好きって言い続ける人生でありたいな!ってことでした(そうなのか????)。
 
もしなにかあればマシュマロでもなんでもご意見ください。普段の分析とかじゃないのでないとは思いますが………笑
 
 
では。また気が向いたときに、思い出したようにつらつらと書きに来ます。
ありがとうございました!

しのぴょんの言語現象を観察したお話。

●はじめに。

 

こんにちは。こんばんは。

ご来訪いただきありがとうございます。

お久しぶりの投稿です。

 

今日は、かねてより分析したいと思っていた、

しのぴょんの言語現象

を観察したいと思います。

(『知ってるワイフ』が最終回迎えるのを待ってました。いや、終わってほしくはなかったんだけどな……)

 

目次は以下の通りです。

●はじめに。
●しのぴょんのキャラクターについて。

●語句の紹介。
●分析データ。
●分析方法。
●結果。

(●おまけ。3ヶ月後のしのぴょんと樋口さん。)

(●おまけ2。津山主任のアップシフト。)

●おわりに。

 

こんなかんじで書いていきます。

お時間許す方は、肩の力を抜いてゆるっと読んでくださったら嬉しいです😊 ️

 

 

●しのぴょんのキャラクターについて。

 

まず、しのぴょんって誰やねん!ってなった方のために、あっさりと紹介します。

ドラマ見ていた方は飛ばしちゃって大丈夫です◎

 

『知ってるワイフ』

2021年1〜3月期にフジテレビ系木10枠で放送されていた、全11話のドラマです。

主演の剣崎元春を演じるのは、大倉忠義さん。

ヒロインの建石澪役に広瀬アリスさん、同僚の津山千晴役に松下洸平さん、そのほか、瀧本美織さん、生瀬勝久さんなどが出演されていました。

 

ストーリーは、公式ホームページには以下のように紹介されています。

 

"本作は、「結婚生活、こんなはずじゃなかった!あの頃に戻って人生をやり直したい!」と日々嘆く恐妻家の主人公が、ある日突然過去にタイムスリップして、妻を入れ替えてしまうところから始まる物語。結婚生活5年目、夫も妻も相手への気遣いができなくなっていく頃、唯一の共通の思いは「なんでこの人と結婚してしまったのだろう」。そんな誰もが抱える結婚生活の不満と後悔をリアルかつコミカルに描きながら、「あの日、あの時に戻りたい」という悲痛な願いがかなってしまい、奇跡の人生を手に入れた主人公を通して、“自分にとって大切な人とはどんな人なのか?”“誰かと人生を生きていくとはどういうことなのか?”そんな夫婦の普遍的ともいえるテーマを追求していきます。SNSなどコミュニケーションツールが発達し誰とでもつながれる今の時代だからこそ、身近な人へ大切な思いを伝えたくなるハートフルストーリーです。"

https://www.fujitv.co.jp/shitteruwife/introduction/

 

(小声)ハートフルストーリーか!?見ていると元春にイライラもやもやしまくるドラマじゃなかったか!?素敵すぎる津山さんが完全なる当て馬で心を痛めてたぞこっちは!!!(津山さん拗らせ続けた私)

 

ま、今回このストーリーの本筋はほとんど関係ありません。笑

 

 

本題はここから!

 

この主人公、元春が勤めるあおい銀行の新人行員としてストーリーを静かに掻き回す(?)のが、篠原恭介くん。通称しのぴょん(またの名を、しのし)

演じているのは、みなさまご存知、

末澤誠也さん。

 

毎週、末澤誠也(関西ジャニーズJr / Aぇ! group)っていう表記見るの、すごく幸せでした。

余談です、はい。

 

しのぴょんのキャラクターについて、公式ホームページには以下のように紹介されています。

 

"『あおい銀行』世田谷支店、融資課の新人行員。いわゆる“ゆとり教育世代”。仕事はそこそこにそつなくこなし、やりたくないことはやらない。上司の命令に素直に従う元春たちを見ながら、「こんな風にはなりたくない」と内心思っている。一方で、IT会社の役員を務めている優秀な兄と比較されて育ったため、人からの評価に敏感。そんな劣等感を悟られないようにクールな人物を気取っているが、実は繊細で心優しい青年。くるぶしソックスを履いている。"

https://www.fujitv.co.jp/shitteruwife/chart/

 

さて、過去の私のはてブを読んでくださっている方はお気づきでしょうか…私が今回しのぴょんに注目した理由……

 

そうです、

新人行員ということは、基本的に他の行員に対して敬語を使用しているのです!!!!!!

 

普段敬語を使用しているしのぴょんがダウンシフト、つまり一時的にタメ語を使用する場面はどんなシーンなんだろう!?

というのが今回のブログのテーマです。

 

『知ってるシノハラ』

そんなしのぴょんが主人公となった、FODで配信されているスピンオフドラマ。

しのぴょんと、窓口課で働く樋口静香、尾形恵海の3人が中心でストーリーが進んでいきます。

話数は本編と同じく11話。長さは6〜7分程度のミニドラマです。

こちらではガンガンにしのぴょんが喋っているので、分析のしがいがあります。いえい。

 

 

………全然紹介あっさりできてなかった。笑

 

●語句の紹介。

 

今回、言語学の視点から分析するのに先立って、いくつか語句の紹介をします。

以前私のはてブを読んでくださっている方は飛ばしてください🐤

今回、久々に書くので、改めて掲載しようと思ったまでです。

 

 

まず、テーマにがっつり関係してくる現象がこちら。

 

スタイルシフト:発話のスタイルを変化させる現象(ここでは敬語⇔タメ語の変化)

ダウンシフト:敬語話者が一時的に発話のスタイルをタメ語に変化させる現象

アップシフト:タメ語話者が一時的に発話のスタイルを敬語に変化させる現象

 

そして、上記の現象が以下のような効果を持ちうる、とか関係してくるのがこちら。

 

ポジティブフェイス:相手と近づきたい、相手によく思われたい、という欲求

ネガティブフェイス:相手と距離を置きたい、私的領域に踏み込まれたくない、という欲求

ポライトネス:上記のフェイスを満たすための配慮

FTA(フェイス侵害行為):上記のフェイスを脅かす行為

 

ざっくり言うと、急にタメ語/敬語を使ったときに、相手によい効果を与えるならポライトネス、嫌な気分にさせるならFTA、ってかんじ。

(ざっくりしすぎて有識者に怒られそう…ごめんなさい…)

 

ダウンシフトがどのような効果を持つか、という先行研究についてはここでは詳しく説明しませんが、たとえば初対面の2者間会話で、心的距離の縮小緊張緩和といった効果をもつとき、ダウンシフトする発話内容には、聞き手への働きかけが弱い内容(自分に関する内容など)が選択されることが多く、働きかけの強い内容(質問、命令など)は避けられると述べられています。

 

また、タメ語のもつunofficialさ(うまく日本語訳できないんですよね…くだけた雰囲気、みたいなことです)という要素から、敬語でもタメ語でも許されるような関係性の話者同士の会話のとき、メインの話題を話しているときは敬語で、ちょっと脇道に逸れた話題になったときだけタメ語、なんていう例がみられることもあるようです。

 

で、さらに、僭越ながら私が卒論で研究した結果を追記すると、上記のほかに、親密関係である(けれども垂直関係があるため敬語使用が標準である)とき、聞き手との実際の関係性以外の要素を強調しようとするときにもスタイルシフトが起こりやすい、ということがわかりました。このとき、働きかけの強さなどは大きく関わらない、というのが私の研究の結果ではみられています。反対に、実際の関係性を優先する会話場面では、垂直関係を色濃く反映するため、働きかけの強弱にかかわらずダウンシフトは起こりにくいという結果が出ています。

 

 

そしてちょっと視点を変えて、発話の数え方について。

 

完了可能点:1つの発話順番が終わるぞ、というのが聞き手に伝わる箇所

順番構成単位(TCU):完了可能点を迎え、1つの発話順番を構成することができる言語的単位

 

今回はこのTCUごとに発話を区切って考えていきます。

TCUは、文法的に完全でなくても、節や句、語のみでも成立し、発話者が「これで自分の発話終わりなんで!次誰かしゃべってええよ!」となるタイミングで1つのTCUが生まれる、というかんじです。

 

 

こんだけいろいろ専門的っぽいこと書きましたが、さらっと読んでもらえたら大丈夫です!

とにかく実際の分析見てもらうほうがわかりやすいと思います😊

 

 

●分析データ。

 

今回、おもに注目するのは、

しのぴょんと樋口さんの会話場面

です。

 

比較参考にするために他の場面の言語現象も例を挙げたりしますが、注目はこの点です。

 

樋口さんは、まあなんやかんやあってしのぴょんに好かれ、しのぴょんを好いてゆきます(雑)

 

仕事場での立場としては、先述したようにしのぴょんが新人なので、お互いに好意を持ち始めてからも言葉遣いは基本的に

タメ語の樋口さん⇆敬語のしのぴょん

となっています。

 

具体的に扱うデータとしては、

・『知ってるワイフ』内にみられる2者の会話場面

・『知ってるシノハラ』内にみられる2者の会話場面

です。

時系列は、本編1話→スピンオフ1話→本編2話→スピンオフ2話……というふうに捉えることとします。

 

ただし、本編の1話は、タイムスリップする前の世界線で、2者及びその他の人物間の関係性が異なっている可能性があるため、分析はスピンオフ1話からスタートします。

同様の理由で、本編11話およびスピンオフ11話も、世界線が異なっているため、分析の範囲からは除外しています。

(見ていない方は、何言ってるんじゃ?ってなると思うのですが、スルーしてくださって大丈夫です。)

 

 

●分析方法。

 

まずはいつもと同様、2者の会話場面を文字起こししていきます。

参考までに、しのぴょんが話している場面は、相手が樋口さんではない場面も観察しています。

 

次に、会話場面中のしのぴょんの発話をTCUごとに区切っていきます。

 

それぞれのTCUの文末表現に着目し、

(a)敬語(丁寧体を伴った言い切り文)

(a')中途終了発話、敬語寄り

(b')中途終了発話、タメ語寄り

(b)タメ語(デアル調、またはそれに値する発話。丁寧体を伴わない言い切り文)

の4項目に分けていきます。

 

中途終了発話とは、接続詞などで終わっていたり、名詞句のみが発話されていたり、完全文とは言えず他の2項目に分類しかねるものを指します。

ただ、文末表現がなくても、文中にデスマス調が現れるものかそうでないか、や、反応ひとつとっても、「はい?」と「え?」だったら少し感じ方が違ってきたりしますよね。

そのため今回は、たぶん敬語意識で話してるんだろうな〜というものを(a')、たぶんタメ語意識で話してるんだろうな〜というものを(b')、と、中途終了発話を2項目に分けてみました。

 

具体的には、

はい/というのもですね…/あ、いや/ などは(a')

え?/あれ?/別に/あ、そうだ/はあ…/あーあ/ などは(b')

みたいなかんじです。

けっこう勘です。すみません。ただ、そこまで詳しく触れてないので許してください。

 

名前の呼びかけのみ、他の人や過去の自分の言葉の模倣は対象外としています。

(本編8話の「今から3秒後にキスをする。嫌ならよけて」は、スピンオフ4話の樋口さんの「今から3秒後に投げる。嫌ならよけて」の模倣なので、カウントせず、みたいなかんじです。)

 

また、少し迷ったのですが、今回は独り言的発話も対象外にしました。

その場に聞いている人がいる場合でも、対象外です。

(スピンオフ1話「すっごいパラパラだ…チャーハンみたい…」は樋口さんも尾形さんも傍で聞いていますが、発話者は受け手を意識して話しているわけではないのでカウントせず、みたいなかんじです。)

理由としては、伝達するという意識がある発話、受け手を意識した発話でのダウンシフトに絞って分析をすることで、より特徴が現れるのではないか、と考えたためです。

あとは単純に独り言的発話めっちゃ多かったので、含めてしまうとあとから割合を出すときにパッと見で結果がわかりにくくなるためです。

 

倒置法のように見えるような発話は、TCUの拡張が起こったと捉え、ひとつの発話単位として数えていきます。

(本編6話の「コーヒー飲んでましたよね?建石さんと」は、「ましたよね?」で文末表現が現れていますが、「建石さんと」直前のTCUの追加情報として捉えられるので、この発話でひとつのTCUとし、(a)敬語のカテゴリに分類する、というかんじです。)

 

ここまで行ってから、分析を二手にわけます。

 

①量的分析

4項目に分類された発話の割合を見ていきます。

その際、樋口さん相手の発話時、と、そのほかの相手の発話時、で分けて見てみます。なにか割合に違いが出るのかどうなのか…。

 

②質的分析

こちらでは、具体的にダウンシフトした場面を観察し、なぜここでしのぴょんはダウンシフトしたんだろうか?これは容認されうるのか?を考えていきます。

 

 

●結果。

 

①量的分析。

ではまず、先の4項目に振り分けた発話の数を見ていきましょう。

 

 

(a)敬語

(a’)中途終了発話

(敬語寄り)

(b’)中途終了発話

(タメ語寄り)

(b)タメ語

対樋口さん

48

(49%)

25

(25%)

20

(20%)

6

(6%)

対樋口さん以外

99

(57%)

45

(26%)

21

(12%)

8

(5%)

 

 

はい。こんなかんじです。

若干、樋口さんに対する発話のほうが(b’)や(b)といったタメ語交じりの割合が高めですが、誤差の範囲内なのかなあ、という気もします。

というのも、会話を交わしている場面を考慮すると、対樋口さんのときは比較的プライベートな内容も多い一方で、対樋口さん以外のときは、上司との仕事中の会話などもいくつも含まれているため、心的距離や垂直距離にかかわらずofficialな場面のために敬語になるということはじゅうぶんに考えられるからです。場面、という点で同条件ではないために、これくらいの誤差はありえるのかな、というのが今回の私の見解です。

むしろこの結果を見て、しのぴょん、仕事以外でもちゃんと敬語使ってるんだなあ…と感じたくらいでした。私は。

 

やってみたもののあんまり深く掘り下げられないですね、ここ。笑

 

②質的分析。

 

ここでは、しのぴょんと樋口さんの会話をより詳しく観察していきます。 

 

対象となる台詞のうち、しのぴょんが樋口さんに対してハッキリとダウンシフトしたのは、6回ありました。

そのうち、その場に尾形さんもいる場面で2回、2人きりの場面で4回、という結果。

少ないし、全部列挙してみますね。

 

(例1)スピンオフ1話より [3:32~]

01: 樋口  6月2日?

02: 樋口  あれ、待って。

03: 樋口  本能寺の変って、6月2日じゃない?

04: 篠原→ そんなこと今どうでもいいでしょ?

05: 篠原  あっ。

https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4t00/4t00110001/

 

(以下、会話例のあとに引用元URLを載せていきますが、FOD会員に登録している方しかご覧になれませんのであしからず…)

 

元カノへの手紙をシュレッダーでパラパラチャーハンにしたしのぴょんが樋口さんに逆ギレする(?)シーン。

この直前までは座り込んで落ち込んでいるのですが、4行目の台詞を言うときに立ち上がります。

4行目でダウンシフトした原因は、感情の高ぶり(イラつき)による「先輩-後輩」関係意識&樋口への敬意の喪失、だと考えられます。

敬語で発話するとしたら、「そんなこと今どうでもいいじゃないですか!」とかになると思うのですが、直感的に、なんか、「でしょ?」のほうが合ってるかんじが、しません?(押し付けるな)

これは、内容の伝達のためのダウンシフトというよりは、感情と連動したダウンシフトだといえます。

 

(例2)スピンオフ4話より [5:15~]

01: 樋口  今から3秒後に投げる。

02: 樋口  嫌ならよけて。

03: 樋口  1…

04: 篠原  いやいやいや、ちょっと待ってください。

05: 樋口  2…

06: 篠原  ねえ、ちょっと。

07: 樋口  3…

08: 篠原→ 待って待って。

https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4t00/4t00110004/

 

ウジウジしているしのぴょんに痺れを切らした樋口さんが、しのぴょんめがけてボールを投げつける直前のシーン。

これは4行目で一度同様の内容を敬語で発話してからの8行目でダウンシフト、という現象です。

具体的な原因はわからないのですが、こういった"繰り返し場面でのスタイルシフト"は、しばしば観察されます。繰り返し同じ内容の発話をする、ということは強調したいという意図が読み取れます。さらに、一度目の発話で受け手に満足に届いていない(と発話者が感じている)とも考えられます。このとき、届かなかった原因が聞き取りのトラブルによるものなのか、理解のトラブルによるものかで、繰り返しの特徴は異なっており、聞き取りのトラブル(電話が遠いとか、早口で話していたとか)であれば、同じ語句をもう一度明瞭に発話する、理解のトラブル(その語句を知らないとか)であれば、同じ内容を別の語句に置き換えて発話しなおす、という修復を行います。

ここでダウンシフトした原因は、焦り・余裕のなさによる関係性意識の消失&聞き手の理解のトラブル(聞こえているはずなのに待ってくれない)を修復するための言い換え、であると考えられます。

理解のトラブル(一度目に言った内容を聞き入れてくれない)が起きているときにダウンシフトが効果的なのか、は、先行研究にあたったわけではないので明確には断言できませんが、ダウンシフトをすることでより直接的な、相手に踏み込んだ言い方になるために、敬語のまま繰り返すよりは効果があるのではないかな、と思います。

 

…お分かりのとおり、ここの部分、割と憶測だらけです。すみません。

でも「待って待って」は先ほどの「でしょ」ダウンシフト同様、自然に容認できる気がするんですよね。ここでもう一回「待ってくださいって!」とはならない気がする。

 

(例3)本編8話より [15:15~]

01: 尾形  彼女出来たらしいんだよね。

02: 樋口  あーそっか。

03: 樋口  じゃあまたいい人いたら紹介して。

04: 篠原→ 紹介する。

05: 樋口  え?

06: 篠原→ 僕の先輩を紹介する。

https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4s88/4s88110008/

 

なんかもう、え?ってかんじ。

先の2つはあまり違和感なく容認できるタメ語だったのですが、これは聞いた瞬間、え!?ぴょん!?え!?ってなりました。私のFFさんも2人くらい「ダウンシフト…」って言ったくらいです。

なぜビックリしたかというと、先程の2つとは異なり、怒りや焦りなどの感情の急激な変化がみられず(というか4行目で突然話し出すから変化も何もないし)、笑いなどを伴ったユーモラスな発話でもなく、至って"通常の関係性を保ったまま""相手への提案という働きかけの強い発話内容で"ダウンシフトをしているからです。さらに、今回も繰り返し発話が観察されますが、一度目(4行目)も二度目(6行目)もダウンシフトしているので、勢いでタメ語になっちゃった、というわけではなく、ある程度意識的にタメ語を選択したのではと考えられます。

ここでダウンシフトした原因は、、、ちょっと一旦保留にしますね。(え?)

 

(例4)本編9話より [33:13~]

01: 篠原  なんですか?

02: 樋口  どういうこと?

03: 篠原  は?

04: 樋口  私に好きって言ったばっかなのに、もう恵海のことが好きなわけ?

05: 樋口  随分簡単ね。

06: 樋口  そんなコロコロ相手を変えれるなんて。

07: 篠原→ なんで怒るの?

08: 篠原  関係ないですよね。

09: 篠原  僕は樋口さんにフラれたんだし。

https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4s88/4s88110009/

 

ここもね、え!?ぴょん!?待って待って!?ってなったシーンです。

ここで面白いのは、(例3)同様に感情の急激な変化があったり笑いを伴ったりしない、という点に加え、7行目でダウンシフトした直後の8行目に敬語使用の発話がみられるところです。

え、お前さっきは連続したタメ語だから面白いって言うてたやん?というツッコミをされた方、確かにそのとおりです。でもここは繰り返し発話じゃないというのと、質問発話であるということがポイントかな、と。

樋口さんからの"非難"を受け、通常であればその発話内容に対する返答(弁解もしくは謝罪)がされるところ、しのぴょんは内容ではなく"非難"という発話行為自体に対して"質問"をする、という構成を取っています。これは、本来期待される返答がない&聞き手(樋口さん)に踏み込んだ内容である、という点で、失礼になる可能性を含んでいると考えられます。それをさらにダウンシフトして発話してるので、FTAにならんかな…とドキッとするわけです。

でも、主観ですが、失礼にはなってないんですよね。

その理由としてあげられるのが直後の敬語発話です。これがあることで、ダウンシフトが(例1)のような単なる敬意の消失や「先輩-後輩」関係を無視しようとしたわけではないと考えられるのです。

では、ここでダウンシフトした原因はなにか、ということですが、、、これも一旦保留にします!(放棄)

 

(例5)スピンオフ9話より [6:08~]

01: 篠原  ちょ、尾形さん、尾形さん

02: 篠原  樋口さんも

03: 篠原  痛いって、もう

04: 篠原→ からだが、からだが、ボロボロに、なる

05: 篠原  俺の、俺のから、だが、ちょ、

https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4t00/4t00110009/

 

尾形さんが暴走(?)して、しのぴょんをロッカーにガンガンぶつけるシーン。

ここは、正直分析対象に含んでよいのかちょっと微妙なんです。というのも、ご覧になった方はおわかりかと思うのですが、ここのしのぴょん、アドリブなのかな?若干関西訛り…?中の人出てきてる…?といったところなので、100%しのぴょんの発話だと捉えていいのか、うーん…といったシーンなのです。シナリオブック欲しいよう…。

とりあえずダウンシフトした原因を考えると、直接的な非難にしないためのダウンシフトじゃないかと、思われます。普通、ダウンシフトをすることで、受け手への働きかけが強くなる、と説明しているのに、なぜここでは逆になるのか、ですが、これは発話内容に関係しています。

この発話は、発話者に関する内容であり、聞き手である樋口さん尾形さんには関係のない内容です(ボロボロになる原因としては関わってるけど)。それを敬語使用、すなわち、"あなた(たち)に向けて僕いましゃべってますよ"という意識のもと発話すると、「なぜぴょんは自分の状態を彼女らにわざわざ伝えるのか?→その原因が彼女らにあると考えているからだ」、という推論が成り立ち、自分に関する内容に見せかけた聞き手への非難になる可能性がより高まると考えられるのです。そのためダウンシフトをすることで若干独り言的にしているのだと思われます。

ま、そんな複雑なことを考えて発話しているというよりは、無意識にそれを選択しているのだとは思いますが…。

 

 

というわけで、しのぴょんがダウンシフトした場面についてすべて触れたのですが、先ほど保留にした2つ、もう一度考えてみましょう。

 

正直、私にも正解がわかりません。

わからないけど、この2つ、ものすごく魅力的なダウンシフトなんです。

 

で、ひとつ共通点を見つけたんですよ。

この2つのシーン、どちらも、しのぴょんが、

樋口さんは自分以外の人を好いている、と思っている

という心理なんですよね。

「紹介する」のほうは、樋口さんが尾形さん経由で出会いを探していることが発覚した直後の発話、「なんで怒るの?」はフラれた直後。

 

……もしや、しのぴょん、自分以外の誰かを見ている樋口さんの気を引くためにダウンシフトをしている_______

 

お、お客さまの中に、このような心理状態について説明してくださる心理学専攻の方はいらっしゃいませんか!?!?

もしこれなのだとしたら、私には処理しきれん………

 

ダウンシフトの特徴のひとつ、"心的距離の縮小"が効果をもつのは、相手への働きかけが弱い発話だとされているので、本来このような提案や質問といった発話行為ではダウンシフトは起こらないはずです。

しかしながら、こういった、ある種嫉妬に近い感情を持っているとき、FTAになる危険性を孕んでまで聞き手との心的距離を急激に近づけようとするのであれば、もしそれが成功すればとても効果的……

だって現に傍観者である私はこの2つのシーンでキュンとしたし……

 

新たなダウンシフトの現象を見つけてしまった気がします。

みなさん、いかがお考えでしょうか。マシュマロください。

 

 

●おまけ。3ヶ月後のしのぴょんと樋口さん。

 

スピンオフ11話は、元春と澪さんがタイムスリップした世界でのしのぴょんたちの様子なので、今回は分析に含んでいませんが、こちら、非常にニヤニヤしながら拝見しておりました。

なぜかって…?

 

しのぴょん、樋口さんに対してめちゃめちゃタメ語なんすよ。

 

しかも、絶妙にちょっとぎこちなさが残っているんです。

以下の例をご覧ください。

 

(例6)スピンオフ11話より [2:40~]

01: 樋口  ねえこれは?

02: 樋口  デスクにあったけど。

03: 篠原  ああ、これじゃないかな。

04: 樋口  あ?

05: 篠原  これも好きなんだけど、もっといい消しゴムなんだよね。

06: 樋口  じゃあこれ?

07: 樋口  これもデスクにあったけど。

08: 篠原  これも違うかな。

09: 篠原  なんかこう、もっといい、消しゴムなんだよ。

https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4t00/4t00110011/

 

はい。これですよ。

完全にタメ語を使っておられる。

この世界線では、このとき付き合い始めて3か月ということなのですが、3か月の間にしのぴょん、タメ語を使うようになったのね…と号泣ものですこれは(それは嘘)。

しかも、3行目、7行目で文末に「かな」をつけているのが個人的にはさらに面白いなとかんじたポイントでして。文末表現を少し和らげているというか、タメ語ではあるんだけど少し働きかけを弱めているようなかんじがして、まだタメ語に慣れていないのかな?っていうのが見えるのが可愛い。

 

はい、以上、感情に任せたただの私の感想でした。

 

 

●おまけ2。津山主任のアップシフト。

 

しのぴょんと対照的な例として、津山主任の例もあげてみます。

……あ、いや?別に?津山主任好きすぎて書きたかっただけとかじゃ?ないですから??

 

…………ごめんなさい。嘘です。しのぴょん関係なく、ただ津山主任が好きなので観察してしまったまでです。

思ったより長くなってしまったので、お時間ありましたらどうぞ👐

 

津山主任は、今回しのぴょん分析を行った世界線では独身で、異動してきた澪さんに恋に落ちます。この恋の仕方がまあ可愛いし積極的だし健気だしまっすぐだし(以下略)

津山さんは主任という立場、澪さんは新しく異動してきたいわゆる新人という立場なので、「教える-教えられる」という垂直関係が生まれ、(津山主任は澪さんと心的距離を縮める目的もあったと思いますが)

タメ語の津山主任⇆敬語の澪さん

という状態でストーリーが進んでいきます。次第に仲を深め、心的距離が近づいていく中でもこの構図は変わりません。

そんな2人の会話の中で、一度だけ、唐突に津山主任がアップシフトをする場面があるのです。

 

(例7)本編4話より [27:08~]

01: 津山  建石さんはいつもたくましい。

02: 津山  (笑い)

03: 建石  はい。

04: 建石  津山主任は思ったより優しいですね。

05: 津山  思ったより…

06: 建石  はい。

07: 建石  あ、優しいのは女性にだけとか?

08: 津山  バレた?

09: 建石  もう。

10: 建石  (笑い)

11: 津山  (笑い)

12: 津山→ 冗談ですよ

https://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4s88/4s88110004/

 

澪さんのお母さんの様子が心配だ、という話をしたあとのシーン。

1行目、それまでの少し深刻そうな空気を和らげるように、津山主任はユーモラスな音調で発話をしますが、「たくましい」と思っていることは真でしょう。それに対して澪さんは、「たくましい」という言葉に少しアイロニカルさを感じたのか、4行目で若干の皮肉を込めているかのような言い方で「思ったよりも優しい」と言います。音調や話し方(ぐーっと津山主任の顔を覗き込むように話しかけるかんじ)と「思ったより」がユーモラスさを生み出していますが、「優しい」と感じているのは真。

ここからちょっとユーモアの方向性が変わります。7行目で澪さんはあたかも真剣なトーンを装って発話をしますが、発話の内容にユーモアを持たせます。ユーモアを含ませる対象を、声のトーンから発話内容へと転換したわけです。津山主任もそれに気が付き、澪さんの冗談に乗って発話のトーンはあたかも通常通りにして8行目の発話を行い、2人で笑い合う、というなんとも平和な空間。

 

と、思いきや。

 

12行目で「冗談ですよ」とアップシフトをする津山主任。

そもそも津山主任が澪さんに対してこれだけハッキリと敬語を使うのがたぶんここくらいだと思うんです。別れのシーンですら“いつもどおり”を演じてあえて心的距離の近さを保っているようにタメ語や笑いで演出しているのに(号泣)。

それに、その直前2人とも笑い合っているのだから、冗談である、ユーモアを楽しんでいる、ということは互いに認識しているので、アップシフトしなかったとしても、「冗談だよ」なんて言う必要がないはずなのです。

ということまで考慮したうえで、12行目でアップシフトした理由として考えられるのは、officialさを含んだ敬語形式によって8行目の自らの発話を冗談であると明確に示すことで、単にそれが冗談だった(真か偽かは明示しない)というだけでなく、「女性に対してだけ優しい」という発話内容を否定する意図が明確にあったからだと考えられます。

 

これ、今3時間くらいずっと考えていたのにうまく説明できないのですが…。

 

ここでの津山主任の敬語は聞き手への敬意ではなくofficialさを示すものであることは、たぶん間違いない。そしてそれと対照的になるunofficialさというのは、7行目から11行目にかけての会話だと考えられる。unofficialさというのは、一種の遊びでもあり、メインの話題ではない、ということ。ここでも、ユーモアを持った会話のやり取りで笑いを生み出している。それをofficialな形式で指摘することで、メインの話題として直前の発話をある種“否定”する。そこまでして伝えたいことがあるはず……

 

で、私、気づいたわけです。

この回の前半、ストーリー的には数日前に、

津山主任は、澪さんに、告白をしている、

ということに。

 

「女性に対して優しい」の否定をすることで示そうとしていることは、

「性別関係なくみんなに優しい」ということではなく、

 

「あなたが女性だから優しくしているんじゃなくて、あなただから優しくしたいんですよ」

という、いわばこれは二度目の告白_____________

 

分析に私情を挟むのはよくないとは重々承知しているのですが、流石にこの可能性に気付いたときには騒ぎましたし、どう頑張っても冷静に分析できませんでした。

 

たぶん、私の思い込みではないと思うんですが、うまく説明できなくてもどかしい。

(一晩寝かせて考えたけどやっぱりわかんない)

なにかご意見あればぜひご一報ください。

 

 

●おわりに。

 

さあ今回も非常にボリュームたっぷりでお届けしました。

文字数的に、卒論の内容書いた初回のはてブより長い。笑

ここまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。

 

ドラマだと、やっぱり自然会話とは少し見方が変わるような気がします。

特に今回のような、恋愛感情が絡む垂直関係の2者間会話は、とても難しいというのがわかりました…。

でも、でも、それ以上に楽しいし、わからなくても直感的にきゅんとするのは確かなんですよね。その、きゅん、をほっとけないからこんなふうに書いてしまうのです。

 

分析すればするほど、心理学とかも関係してくるんだろうなあ、という気持ちになります。

初心者にもわかりやすい入門書みたいなものあれば、マシュマロやDMでオススメしてください。読んでみます。

 

 

では。また気が向いたときに、思い出したようにつらつらと書きに来ます。

ありがとうございました!

 

 

[参考文献について]

参考文献は過去の私のはてブに掲載しているものです(雑ですみません)。

 

 

 

”分析したい”という愛情表現もあるんだよっていうお話。

 
●はじめに。
 
こんにちは。こんばんは。
どうも、書く書く詐欺の常習犯です。
ご来訪いただきありがとうございます。
 
これまでのはてブを読んでくださってる方や、普段の私のツイートを知ってる方などはわかると思うのですが、私はAぇさんはじめ関ジュが好きで、セクゾさんやWESTさんも好きで、お芝居が好きで、遣都くんや洸平さんが好きで(小声)、そして何より
 
言語学が好きな人間です。
 
とはいえ言語学ってマイナーな学問なので、何が好きなん?何が面白いん?って方も多いと思うのです。
 
Aぇ担さんだったら、とりあえず私の過去のはてブ読んでいただければ少し言語学という分野が身近になると思います☺(宣伝)
 
そんなわけで今回は、自己紹介もかねて(3度目の投稿にして自己紹介…)言語学が日常やオタ活にもたらす楽しさや弊害(笑)をゆるっとお話ししてみようかなと思い、この記事を書き始めました。
目標は、これを読み終わったあと、オタクのやり方って多種多様なんだな〜こういう人もいるんだな〜と面白がってもらうことと、ちょっとでも言語学を身近な学問にかんじてもらうことです!
(これなんのはてブなん?)
 
これを読んでくださったあなたが、ちょっとした新しい発見をした気持ちになってくださいますように
 
 
●好き=分析したい、の感情。
 
テレビの中の人、舞台の上の人、大学の友人、などどんな関係性であれ、「この人好きやなあ」となることはたぶんみなさんあると思います。
人ではなくても、ドラマや映画、舞台演劇などで「この作品心に響くなあ、好きだなあ」と思うこともあるでしょう。
好きな人、好きな作品に対して、みなさんはどんな感情を持つのでしょうか。
 
私は、
「あ〜この人好きやなあ、分析したい
「あ〜この作品素敵やったなあ、分析したい
となります。
自分で客観的に見ても、変態的だなと思います。はい。
 
そもそも私が好きになるタイプが、言葉に対する感性が繊細でいるような人や、言葉遊びが繊細に行われている作品のことが多いので余計に、というのもありますが、とにかくほぼ例外なく私はこれです。
 
そして実際に分析してしまいます。
なんなら大学のレポートにガンガン使わせていただきました。
好きな人本人が本人としてお話されている動画やラジオを使用することもあれば、ドラマや演劇の戯曲を使用したこともありました。
 
とにかく好きなので、分析は苦になりません。
ニヤニヤしながらレポート書けるなんて、大学生の鑑です自分で言うな)
 
好き推し愛してる、ほど大きな感情でなくても気になったらまずは文字起こししてみちゃう、ということもあります。
例えば、西畑さんとかまさにそれで(いやもちろん好きなんだけど)。
去年の#なにわにQを見ていたとき、西畑さんの語りかけ方がとてもやわらかくて身近なかんじがしたんです。これがいわゆる「恋人にしたい」の所以なのかもしれないなと思いながら、私はそこにキュンとするよりも
 
やわらかくて身近なかんじがする要因はどこに隠れているんだろう
 
が気になってしまうんです。
もっと直感に従って生きたほうが楽しいかもしれないですね。
 
ちなみにこれ、文字起こししただけで満足して終わっちゃってるので、いつかやる気が出たら分析したいなと思っています。やる気が出たら。(4月から社会人ですけどなにか)
 
 
●人の会話を聞いてるだけで楽しい。
 
私は言語学の中でも、音声学や音韻学などの小さい単位を扱う分野ではなく、会話分析だったり語用論といった、発話、文のしくみなどを扱う授業を多く取っていたこともあり、人と人との会話の中で起こる現象を観察するのが大好きです。
 
たとえば、
・スタイルシフトの場面
(発話のスタイルを変化させること。敬語話者が一時的にタメ語を使用することをダウンシフト、タメ語話者が一時的に敬語を使用することをアップシフトと呼ぶ。私の卒論テーマ。)
・ターン交替の場面
(発話の順番がどのようにまわっていくか。間が生まれることもあれば、オーバーラップすることもある。重ならずテンポよくターン交替が行われないとき、その原因はなんだろう?と気になってソワソワする)
アイロニー(皮肉)発話
(字義的意味と伝達内容になんらかの乖離があるような発話(諸定義あり)。直接的に言わないことによる効果はなんだろう?相手にそのアイロニーは解釈されているのか?など気になってしまう)
・誤解、勘違いが生まれる場面
(話し手の伝達ミスか、聞き手の推論ミスかによって伝達内容が正確に伝わらない場面。必要な量の情報が伝えられたのか?話し手の発話からどういった推論を働かせたのか?どの部分で勘違いがうまれてしまったのか?と原因究明したくなる)
・いわゆる若者言葉、辞書に載っていない表現
(「この動画さのすえがさのすえしてる」のような表現、文法的には不明瞭だけど言わんとすることは伝わりますよね(たぶん)。あとは、「普通に美味しい」の「普通に」はなにを示しているのか、とか、辞書的意味から逸脱した使用がなされている表現を見ると可能な限りメモして分析したくなっちゃう)
 
などなど………
これ以外にもある気がしますが、主にはこんなところですね。
特にスタイルシフトは、あらゆるコンテンツを見ながらニヤニヤします(私のついったー参照)
 
本当は心理学とかも勉強していたらもっと多角的に楽しめるのだとは思うのですが、あくまで私は言語学の浅い知識しかないので、実際の話し手の意図が正確にわかるわけではないです。
 
でも、正しいだけがゴールじゃないんですよね。
楽しいもんは楽しい。
それだけ。
 
 
●ちなみに。
 
ブレイクタイムついでに言い訳をします。
 
言語学は"(目の前にある)言語現象を分析する"学問です。いや、正確にどうかは知らんけど私なりの意識はこれです。
 
なので、"言語学専攻=語彙が豊富"という認識をされている方がいたら、それはおそらく間違いです。
語彙力?そんなん構築する授業なんて受けたことないわい。あるなら受けたいわい。
 
はい、ブレイクタイム終わり。
 
 
こっからは弊害をご紹介します。笑
たぶん他人事だと思って読む分にはめっちゃ笑える話なのでご安心ください😳
 
 
●人と喋るのが下手になった。
 
これは言語学を深めていくうえで思わぬ弊害でした。
 
まあもともと人見知りするほうではあって。
その場限りの関係性だったらスラスラ喋れるんですが、"これからも関係が続いていくかもしれない"人と話すのはそんなに得意じゃなかったんですよね、たぶん。
 
それが、言語学を学び、悪化しました
 
原因は至ってシンプルで、自分の発話内容がもたらす効果について必要以上に考えてしまうから、です。
 
今ここでターンを取って平気かな?
ダウンシフトしたら失礼にあたるだろうから中途終了発話にしなきゃ。
バックグラウンドが違う相手だけどどこまで説明しながら話したほうがいいかな?説明不足で伝わらないのも困るけど、説明しすぎるのも失礼にあたるよな。
あれ、今の相手の間はなんの意図だろう?
今のってアイロニー的発話だったな、もしかしてこの話題気に触ってしまったのかな?
 
もう考えだしたらきりがない。
私は関係が続いていく人に対して、好かれたい仲良くしたい近づきたい、みたいな積極性をもって会話しているわけではなくて(それはゆくゆくでいいので)、とにかくマイナスに思われたくない失礼に値する発言をしたくない無でいたい、みたいな心持ちなんですよね。シーソーをちょうど平行に保ってたい、みたいな。
 
んで、結果、とても人見知り(してるふりをして相手の発話を注意深く観察している大人しめ)な人間になってしまいました。
 
言語学を学んだことによって苦しめられてしまうなんて、状況的アイロニーの一種ですね。(これが私の通常運転)
 
 
●人の話やお芝居の内容が頭に入ってこない。
 
いや、聞いてるんですよ!?聞いてるんですけどね!?
ただ、上記したように常にいろんな言語使用の方法が気になるんですよ。で、なにか見つけてしまうと、その場で分析したくなってしまって。でも相手はもちろん話を続けているわけなので、結果として私の脳内が置いていかれてしまうという。
 
…完全に私が悪いな。すみません。
 
 
●変なタイミングでニヤニヤしてしまう。
 
これを読んでくださっている方はアイドルファンしてる方が多いのかなあと思うのですが、みなさん、自分の推しのどんな発言を聞いたときにニヤニヤしますでしょうか(質問が雑)
おそらく定番は胸キュン台詞、とかなんじゃないでしょうか。いや定番とか知らんけどね。決めつけるわけじゃないので気を悪くしないでくださいませ。
 
私は、
推しが年上の人との会話でダウンシフトしたら、公共の場で容認されないレベルでニヤニヤしてしまいます。
 
大抵ひとりで動画やラジオを楽しむことが多いので、まあ問題ないっちゃないんですが、「ねえこの動画のここ見て!!ダウンシフトしてるの!!やばい!!」みたいに友人にLINEをしても、あ〜…で?みたいなかんじになりお互い、あれ?みたいな空気になります。
申し訳ない。でも私にとって年上へのダウンシフトはどんなキザな台詞よりもドキッとして苦しくなってしまうのだよ。
 
というわけで、引かれます。
 
 
●文末の括弧書きを多用してしまう。
 
このブログ内でも相当使っていると思います。
喋るのが下手になったのがspeaking面の弊害であれば、writing面での弊害がこれです。
LINEやついったーで括弧書きを使わずにはいられないのは、顔の見えない相手に確実に自分の発話に含んだ伝達内容を届けるた、です。
直接話すときであれば声のトーンやスピード、視線など表情を加味して聞き手は推論をはたらかせることができますが、文字だけのやり取りではそれができない。であれば推論の過程で間違いが起きる可能性が高くなる。
 
Grice(1967, 1975, 1989)は、会話において、4つの格率がまもられるべきだとまとめています。
1. 量の格率
→必要なだけ十分な情報を与えるべし、必要以上には与えるな。
2. 質の格率
→嘘は言うな、証拠のないことは言うな。
3. 関係の格率
→関係あることを言うべし。
4. 様態の格率
→わかりにくい表現や曖昧さは避けよ、簡潔に、順序よく情報を提示せよ。
 
でも、地の文でこれを完全に守ろうと思ったら、めっちゃ堅苦しくなるじゃないですか。
でも、勘違いされたくない。
 
となって、結果、括弧書きを多用してしまうことになります。
おかげで私の文章はいつも長文です。
 
 
●おわりに。
 
そんなわけで長々と、私の日常について書き連ねてきましたが…
 
あれ?なんか弊害のが多くない???
待って!言語学って楽しいから!!ね!!!
 
弊害、なんて書いてしまってますが、生きていくうえで困りはせんくらいのものなのでね、もう全然平気ですよ。
それより推しを分析する楽しさが勝ってしまうし。
 
 
余談ですが。
私の中で、「好き」がどういう感情なのか、よくわからなくなるときがあります。
でも、言語学やってて新しい発見あると嬉しくなるし、誰かに教えたくなるし、また新しいことを知りたくなる。
おんなじように、たとえばAぇさんだったり、役者さんだったり、作品だったりに対して、新しい何かを見つけるとすごく嬉しくなるし、次の活力につながる。
そう思うと、私の中での「好き」って「好奇心」に近いのかもなあ、なんて思ったりします。
 
これって、いわゆる世間一般が思い描く(そして、求められている、のかもしれない)ドルヲタの姿ではないのかもしれないですね。
最近よく、自分はアイドルを応援するのは向いていないんだろうなあ、と感じることが多いのは、こういった「好き」の違いを感じる場面があるからかもしれません。
 
でもやめるつもりはないので。
これが私なりの、好きな人や好きな作品への愛情表現です。
 
 
 
 
………結局これなんのはてブだったんですかね。笑
理論的な文章になっているかすらわかりません。笑
よくわかりませんが、楽しんでいただけていたら幸いです🙌
 
 
ではまた。気が向いたときに、思い出したようにつらつらと書きに来ます。
ありがとうございました!
 
 

「晶哉、タメ語で喋ろうや」から心的距離と文末表現について考えたお話。

●はじめに。

こんにちは。こんばんは。
初めましての方。二度目ましての方もいらっしゃるかもですね。
ご来訪いただきありがとうございます。

ざっくりとこの記事について説明します。

・メインは言語学のおはなしです。
・相変わらずこれは自分のための書きもので、考えを押し付けるものではありません。
(じゃあ公開するな!という方。それも一理あります。自己満足にすぎません。)
・まだ完成ではありません。のちのち書き足していくつもりですが、聞き逃しがあるうちにまず記事をあげようと思った次第です。
・この記事単独でも楽しんでいただけると思いますが、前回の記事のおまけとして書いているので、前回説明している用語などを出しているかもしれません。
 

yurietty-pon.hatenablog.com

↑前回の記事です。気が向いたら読んでみてください。
 

いまだに目次の作り方を学んでいないアナログ人間です。
以下に項目だけ載せます。

●はじめに。
●前回のあらすじ。
●扱ったデータについて。
●分析方法。
●結果。
●終わりに。

このようなかんじで書いてゆきます。


●前回のあらすじ。

先日、佐野さんのタメ語についてのブログを書いたところ、たくさんの方に読んでいただきました。
読んでくださった方、本当にありがとうございます。

とはいえまだまだ研究不十分。卒論が終わっても佐野さんのタメ語を追っていきたい…と思いながら聞いていた、2021年1月30日の『らじらー!サタデー』の中の1コーナー。

~晶哉、タメ語で喋ろうや~

私このコーナー作ったっけ!?

と焦るくらい私にぶっ刺さる企画が爆誕していたわけです。

こんなん、分析せずにどうすんねん、ということで、さっそくチャレンジしてみました。
 
●先行研究。
 
というか、語句の説明ですね。
前回と違うアプローチを行ってみるので、その説明をちょこっと。
 
今回は、会話分析の手法を用いて、発話の数を数えてみます。
 
ターン:発話の順番
完了可能点:1つの発話順番が終わるぞ、というのが聞き手に伝わる箇所
順番構成単位(TCU):完了可能点を迎え、1つの発話順番を構成することができる言語的単位
移行適切場(TRP):順番交替が生じる可能性がある場所(ひとつのTCUが完了可能点に到達するとき、原則としてそこがTRPである)
反応機会場:TCUの内部に現れる、聞き手が反応してもよい場所
 
……みなさん、完了可能点と、移行適切場と、反応機会場の違い、伝わりますか……?
私はいまだに、どゆこと?となることがあります。間違ったことを書いていないか不安です。
 
TCUは、文法的に完全でなくても、節や句、語のみでもなりうるのが特徴です。
発話者が「これで自分の発話終わりなんで!次誰かしゃべってええよ!」となるタイミングで1つのTCUが生まれる、というかんじです。
 
自然会話でトークを"まわす"人がいなくても比較的スムーズに会話ができるのは、無意識に完了可能点を迎えたことを察知して、次のターンを取る、というふうにしているためです。
 
しかしながら、TCUって拡張することがあるんですって。
ややこしいのでここでは飛ばしちゃいます🏌
 
TCUというのがひとつの発話のまとまりではありますが、反応機会場ではTCUの途中で聞き手が理解しているかな?話伝わってるかな?と確認することができる場所ってかんじ。
聞き手は、反応機会場であれば、TCUが最後まで終わらなくても(完了可能点に到達する前に)、なにかしらの反応を示すことが可能になります。
 
私も書いててよくわからなくなってきそうなので、実際のデータを見ながら改めて考えてみます!


●扱ったデータについて。

改めましてにはなりますが、今回扱ったデータを紹介します。

2021年1月30日放送のNHKラジオ第一『らじらー!サタデー』にて、MCの浜中さんとゲストの佐野さんが、先輩後輩を気にせずタメ語で喋ってみようというコーナー、「晶哉、タメ語で喋ろうや」内の2つのエチュードと呼ぶことにします)を分析していきます。


(A)テーマは、「二人で遊びに行くならどこへ行きたいか」。
エチュードの長さは約1分47秒。
両者の関係性は「ほんまにめちゃ仲いい友だちぐらいのタメ語」を使用する者同士であると指定されています。

(B)テーマは「目玉焼きにはなにをかけるか」。
エチュードの長さは約1分36秒。
両者の関係性は「仲良くしてもらってる先輩に対して、ちょっと敬語抜けてきてるな、くらい」な後輩を佐野さんが演じています。


ここで、このふたつのデータを比較するにあたり個人的にどこが美味しいか(食うな)を紹介します。

データの長さがほぼ同じ
→これは比較しやすい。トーク内の話題がどれくらい展開していくかを観察するにもいいなあとおもったところ。

心的距離が違うということを明確に示している

…いや、ここよ、ほんま。

データの長さとか書いたけど正味ここよ。このデータの面白さ。

あくまで想像の範囲にすぎませんが、事前に"相手との心的距離がめっちゃ近い/敬語やめられるくらいは近づいている"を意識してエチュードを行うということは、その発話者が普段それらと同等距離にあたる人物に対してどのように話そうとしているのか、という意識が見えてくるはず、と考えました。


●分析方法。

先行研究の部分でもちょこっと説明していたとおり、まずTCUという単位で発話をわけていきます。
(TCU=発話、と変換すると読みやすいと思います😊
次に、TCUの内部に反応機会場があるものに関しては、そこでも小単位として区切っていきます。
 
続いて、それぞれの文末表現の特徴をピックアップしていきます。
 
また、音声的な特徴についてもみていきます。
発話のスピード、強弱、文末の下降/上昇イントネーションなど、目立ったものを中心に比較材料にしてみることにします。
 
 
なんせ分析期間数日の覚え書きなので、みなさんが気づかれたことあったらどんどんマシュマロ投げてください。

●結果。

・TCUの数
まずは両エチュードでの佐野さんのTCUの数です。
(A)のTCU…38個(1つのTCUにかかる時間平均約2.8秒)
(B)のTCU…20個(1つのTCUにかかる時間平均約4.8秒)
 
けっこう差が出ました。
会話のテンポ感が(A)のほうが速いことが分かりますね。
私もびっくりしてます😳
 
・反応機会場の数
次に1つのTCUに含まれる反応機会場の数です。
(A)の反応機会場(/1つのTCU)…平均1.24個
(B)の反応機会場(/1つのTCU)…平均1.52個
 
微妙な差ではありますが、TCUの数も踏まえて考えると、(B)のときはひとつのTCUをところどころポーズをとりながら、相手の反応を見ながら発話していることが数値からみえてきます。
 
 
・文末表現の特徴について
ここでの文末は、TCUごとに見てゆきます。
これ、個人的におもしろかったです(感想)
 
(A)は、特に後半、完全文の言い切りが多くありました。
 
(例1)
01: F >あでも俺<文ちゃんとカラオケ行きたい.
02:   (1.7)
03: H .hhhh
04:   (0.4)
05: F 文ちゃんカラオケ↑行こうや::.
06: H カラオケ行く:?=
07: F =歌聞きたいやん文ちゃんの.
08:   (0.5)
09: H ゜あ::[:゜]
10: F     [大]好きやからさ:.
11: F 知ってるやろ?
12: H あ:::[ : ]      [あ : : : : ]
13: F     [文]ちゃんの歌[大好きなん]
 
(会話例内の記号について、このブログの一番最後に一覧載せておきます!)
 
こことかね。
畳みかけというかテンポ感もすごいんですけど、文末を見てみると、
「や」や「さ」で強調することはあっても、文末を和らげている印象はあまり感じられません。
発話行為を見てみても、勧誘したり、自分の気持ち述べたり、質問形使ってみたり。
浜中さんの返事の隙を与えずどんどん突撃しているかんじがします
 
 
一方の(B)ですが、こちらは対称的に、文末を和らげようとしている表現が多々見られます。
 
(例2)
01: F ヨコ::>が目玉焼き食いに行こうって言うならもう<僕は::::ねえ.
02: H .hhうんhh
03: F そりゃ::(0.4)喜んでついてく[::::]:↓けどなあ.
04: H                [¥うん¥]
05: H hhうん=
06: F =ヨコ一枚じゃ済まんから::.
07: H huhahhahha[ h a h h ]
08: F       [美味しいって]言っちゃったら=
09: F =いっ[ぱい出て来]ちゃうからヨコ.
10: H    [hahhahha]
11: H haahhahha[hhha]
12: F      [まあえ]えとこでもあり悪いとこでもあるんやけど.
 
この辺ですね特に。
「けどなあ」、「から」、「やけど」などを使いながらあくまで自己意見の姿勢を貫いた発話を続けています。
浜中さんからの返答がないのは先ほどの(A)と同じですが、こちらでは佐野さんは話を新たに展開しようとせず、語りかけや強調の助詞を付与することもなく進んでいます。
 
また、3行目の文末に着目すると、「ついてく::::」と文末に到達する直前の音を伸ばしており、「↓けどなあ」と語尾は少しトーンを下げていることがわかります。
これも、文末表現の選択に迷いがある表れだと考えられます。
文末表現選択の迷いに関しては同様の現象がエチュード前半でもみられます。
 
もうひとつ、9行目にも注目してみましょう。
文脈的に「ヨコ」(=横山さん)の話をしているのは明らかであるのにあえて文末に倒置法的に「ヨコ」と付与しています。
これと同様の、倒置法的現象が(B)エチュード内にいくつか出て来ます。
(「美味しいとは言えへんかなヨコの前でも」や「美味い!って言いながらもうお腹いっぱいぐらいな、ジェスチャーでやるかな俺は」など)
 
倒置法をすることによる最も大きな変化は、文末表現が文末に来ないことだと考えられます。
つまりこの現象も、文末表現を避ける手段として用いられているのではないかと思われるのです。
 
・その他
上記のエチュードの断片を説明するときにも少し触れましたが、(A)は浜中さんからの問いかけに答える際に確認や質問を交えながら進んでいくのに対し、(B)は基本的に自分の意見を述べるだけにとどまっています。
……前回の私のはてブで先行研究のところまで読んでくださった方、なにかピンとくるものがありませんか…?
 
”独り言っぽい発話や自分に関する発話であれば、疎遠関係であってもダウンシフトしやすい一方で、質問や命令のような相手に訴えかける、相手を巻き込むような発話は働きかけが強く、心的距離がまだ縮まり切っていない相手に対してはダウンシフトをしづらい、と指摘されます”
 (2021/02/02 『佐野さんのタメ語を卒論で扱ったお話。』より

 

(引用の使い方これで合ってるんかな…はてなブログわかんない……)
 
まさにこの先行研究が指摘したことがここで起こっていると考えられるのです。
 
 
とまあ、こんなかんじに、らじらーの1企画を言語学的に分析した結果でございます。
楽しい。楽しすぎる。
 
 
改めて全体の結果を振り返ると、心的距離の違いと発話の特徴について、こんな結論が言えるのではないかなあ、と思います。
 
心的距離が縮まるとダウンシフトできる発話内容が増える、という先行研究を、今回実例を用いて証明できた。
もしかしたら少し言い過ぎかもしれないので要検討ではあるけれど、TCUの数や発話行為を観察すると、心的距離が近いほうが「会話を展開させる」回数が多いと言えるのではないか?)
 
文末表現による聞き手への働きかけの強さを、発話者はきちんと意識している
(特に(B)で感じたことです。「かな」「けど」を使用したり、文末に到達する前に音を伸ばしたり、倒置法を用いて文末表現が文末に来ないようにしたり、さまざまな手段で働きかけを弱めようとしているのが読み取れます。)
 
心的距離が離れているほど、聞き手への働きかけの強さがFTAフェイス侵害行為)になる可能性があると意識して、働きかけの力を持っている文末表現や質問などの発話行為を避けている
(仲良くなりたいからこそ相手の気分を害さないように、円滑に会話を進めるために言葉を選んでいる、っていうのがこういう言葉で言い換えられるのかなと。)
 
こんなかんじです!!!!!!
ざっくりと。
 
 
おまけ。
これね、私がどうして分析したかったかっていうと、前回の卒論の裏付けをしたかったからなんです。
 
私はAぇさんを知ってまだ1年も経ってないファン見習いなので、前回の分析のときは「一緒のグループで活動している=親密関係」という思考で心的距離を断定してしまっていました。
でも本当は、彼らが一緒に活動するようになってからそれほどめちゃめちゃ長いとも言えないんですよね。
そもそもこちとらただのファンなので、メンバー同士の心的距離の変化がどれが正解かわからない。親密っぽくみせてるだけだと言われてしまえばそうですか…と言うしかない。わかりっこないことです。
 
今回の分析は逆に、架空の設定ではあるけれど心的距離をあらかじめ決めてあるエチュードでした。
ここから佐野さんの言語使用に対する意識を読み取ることができれば、卒論で扱った内容が「垂直かつ親密関係である」という断定をする要素になるんじゃないか、と考えました。
 
結果として、前回扱った佐野さんとAぇの会話におけるダウンシフトの特徴は、今回の(A)に近かったと言えると思います。
質問だってしてたし、ダウンシフトするとき文末表現で迷うような現象、ほとんどなかったもん。
 
というわけで、言語使用の意識として、佐野さんはAぇのメンバーに対して、心的距離が近い親密関係の相手に向ける方法で会話をしていると言ってもいいんじゃないかなあ。
ま、卒論には間に合わなかったんですけどね。ただの好奇心でした。
 

●終わりに。
 
最後までたどり着いてくださったみなさん。
本当にありがとうございます🙇
毎度毎度疲れさせてしまってすみません…
 
前回よりもだいぶアバウトな分析であることは自覚しています。
(そりゃ1週間で卒論並みの分析してたらヤバい。)
とりあえず!です。きっとたくさん追記します。もしよければまた1か月後くらいに読みに来てください。
 
そしてまたマシュマロ設置しますので、ご意見ご感想マジレスなんでも投げてください。どんどん参考にさせて頂きます。
 
 
 
ではまた。気が向いたときに、思い出したようにつらつらと書きに来ます。
ありがとうございました!
 
 
[参考文献]
串田秀也・平本毅・林誠(2017)『会話分析入門』勁草書房, 東京
 
(会話例内に使用される記号について)
[ ]  発話の重なり
=    前後の発話が区切れなく続いている
(数字) 沈黙の秒数
::   直前の音が伸ばされている
.   下降イントネーション
?   上昇イントネーション
↑    直後の音がそれまでと比べて高くなっている
↓    直後の音がそれまでと比べて低くなっている
゜文字゜ 弱い発話
hh   息を吐く音。笑いを示すこともある。
.hh   息を吸う音。笑いを示すこともある。
>文字< 発話のスピードが速まっている
 

佐野さんのタメ語を卒論で扱ったお話。

●はじめに。

こんにちは。こんばんは。初めまして。
ご来訪いただきありがとうございます😊


自己紹介もせずではありますが、この記事についてざっくり説明いたします。

・メインは言語学のおはなしです。
・私が自分で書いた卒論を理解し直すために書いています。
(大晴くんがおうちで関ジュのとき人に教えるのがいいって言ってたから…)
・めっちゃ長いです(そりゃ卒論+αだもん)
・佐野さんのお話は後半以降です。
・人間そんな理論的じゃねえ!と思われる方、そのとおりです。これが絶対的な正解なわけじゃありません。

でももし興味があれば、先行研究とかは飛ばしてもいいので、ちょっと読んでみて楽しんでもらえたらなあ、と思います😌

目次の作り方わからなかったので、とりあえず項目だけ載せます。

●はじめに。
●この分析、何が面白いのか。
●先行研究の紹介。
●扱ったデータについて。
●分析方法。
●結果。
●おわりに。

このようなかんじで書いてゆきます。

あと、これ身バレするんじゃ…と思い始めたんだけど、どうにかしてここにたどりついてしまった私のガチの知り合いがいたら見て見ぬふりしてくれ。笑


●この分析、何が面白いのか。

私がこの研究を始めたきっかけは、大好きなあるドラマの台詞がめっちゃ気になったからです。
職場で出会った年下と年上の恋愛ストーリーなのですが、年下さんが付き合ってからも基本的に敬語なんです。
でも、告白のときに突然「好きだ」とタメ語になったり、諸々あって別れを切り出すとき「俺は○○(相手)のことなんか好きじゃない」とタメ語になったり。それが不思議とものすごく刺さって、こういう一瞬のタメ語使用って言語学的にどんな効果を生み出してるんだろう……って思って、調べるようになりました。(この話題で1時間は語れる)

でもドラマって、いくら自然でも"人為的な会話"なので、自然会話での現象とは言いにくいんです。

なるべく自然会話で、このドラマのように”仲が良くて、でも基本的には敬語を使ってる人が一時的にタメ語を使うことがある関係性”に近い会話を探した結果たどり着いたのが……

【Aぇ内における佐野晶哉の発話】

だったというわけです。自粛期間の私、よくぞAぇに出会った。あっぱれ。


●先行研究の紹介。

この辺は思いっきり言語学の話なので眠くなってきたら飛ばしちゃってください🕊


まず、この分析をするにあたっていくつか語句の紹介をします。

スタイルシフト:発話のスタイルを変化させる現象(ここでは敬語⇔タメ語の変化)
ダウンシフト:敬語話者が一時的に発話のスタイルをタメ語に変化させる現象
アップシフト:タメ語話者が一時的に発話のスタイルを敬語に変化させる現象

なので、私が今回扱いたいのは、ダウンシフトが起こる場面、ということになります。

もう少し紹介。

ポジティブフェイス:相手と近づきたい、相手によく思われたい、という欲求
ネガティブフェイス:相手と距離を置きたい、私的領域に踏み込まれたくない、という欲求
ポライトネス:上記のフェイスを満たすための配慮
FTA(フェイス侵害行為):上記のフェイスを脅かす行為

なんかちょっとわかりにくいかもなんですが、そんなに重要じゃないのでスキップ。

あとは、人との距離を示すときに、この記事では、

垂直関係/水平関係:上下関係(上司と部下、先輩と後輩、年上と年下など)の有無
親密関係/疎遠関係:友好関係の有無

と呼んでいます。
例えば、佐野さんとAぇのメンバーであれば、垂直かつ親密関係、ってなかんじです。


語句の説明はこんなかんじ。次に、これまでにどんな研究が行われてきたかを紹介します。


まず、ダウンシフトに関する先行研究。
これは「(同等)初対面二者間会話」を扱ったものが多いです。
いうならば、「水平で疎遠な二者の会話」です。
会話の初めはお互いに敬語使用率が高く、会話が進むにつれてダウンシフトしやすく、タメ語使用が増えてくる、という結果がいわれます。その際のダウンシフトの効果としては、心的距離の縮小緊張緩和、が指摘されています。

(わかりやすい例が、みんな大好き『スカーレット』の喜美子と八郎ですね…。私はあの2人がお付き合いを始める前のあのソワソワする期間、どちらかがタメ語を使うたびに「ダウンシフトした…!!!」と盛り上がっていました。彼らはスタイルシフトによってものすごく上手に心的距離を調節していました。主観ですが。この話題で1時間語れる。)

また、ダウンシフトしやすい発話、ダウンシフトしづらい発話、というのを指摘した研究もあります。
まだそれほど親密ではない相手との会話で突然「昨日何してた?」って聞かれたら、ちょっと、え?ってなる人も多いんじゃないでしょうか。私ならなる。怖、ってなる。
逆に、「昨日なにしてたっけなあ」って発話なら、タメ語ではあるけれど初対面でも許容できるかなと感じる人が多いと思います。
こんなふうに、独り言っぽい発話や自分に関する発話であれば、疎遠関係であってもダウンシフトしやすい一方で、質問や命令のような相手に訴えかける、相手を巻き込むような発話は働きかけが強く、心的距離がまだ縮まり切っていない相手に対してはダウンシフトをしづらい、と指摘されます(発話形式でも発話内容でも相手に踏み込みまくるかんじになってしまうので、相手のネガティブフェイスを侵害する可能性が出てくるのです)。

とはいえ、全部が全部こういう傾向がみられるわけじゃないよ、例外もあるよ、とも先行研究は言っています。そりゃそうだ。


ちょっと視点を変えて、次は冗談を伝えるときのスタイルシフト、に関する先行研究を紹介します。
普段タメ語同士で会話している二者間会話の中で、冗談を言うときにスタイルシフトを起こしている、という分析結果がみられることがあります。わざと敬語を使ってみたり、キャラクターになりきった話し方をしたりすることで、ユーモアを生み出す、というわけです。
このとき、敬語を使用したからといって心的距離が離れているとか、緊張感を持たせるとか、そういった効果はもちろんなく、「いま私冗談言ってるぜ!ほら普段と違うでしょ!」っていうのを発話スタイルで表していると考えられます。また、こういった場合、前後にポーズをとったり笑いをはさんだりすることもよく観察されると指摘されています。


最後にもうひとつご紹介。
学校の先生たち同士の会話を観察した研究があります。ここでは、冗談を言うときや相手の冗談にノるときはタメ語を使い、仕事の内容を話すときや、冗談の会話を本筋に戻すときに敬語を使う傾向がある、ということを指摘しています。日常会話的に、そんなん当たり前やん、って思う方もいるかもしれませんが、ここから、敬語のもつofficialさ、formalさタメ語のもつunofficialさ、メインから逸脱している、といった性質を話者が認識していることがわかります。



あーーーーーーー先行研究紹介おわり!
みんな帰ってきてくださーーーーーーい!

さあ、ここまで読まれた方、気づきましたでしょうか。

そう、私が知りたい、「垂直かつ親密関係」のダウンシフトを扱った先行研究が、ない

そうなったら、自分でやるしかないよねえ。

ということでようやく始まります私の研究。


●扱ったデータについて。

今回扱ったデータは大きく分けて
1)2者間会話(さのすえ感謝電話/さのちぇ感謝電話)
2)3者間会話(アフター関バリ2回分)
3)6者間会話(コスプレ塾ワンちゃん4回分/大工さん4回分)
に分かれています。とはいえ人数の差については深くは触れていません(おい)。

データの選考理由は
佐野さんが強烈なキャラ付けなく、素に近い状態でしゃべっていること
です。コスプレはね…選ぶの難しかったよ…。

あ、あとこのあと具体例とか出てくるんですが、一応卒論は匿名でやっていたので、年齢順にA,B,C,D,E,Fって名前にしてます。佐野さんはF。


●分析方法。

どうやって分析したか、ですが、これは完全私のオリジナルなので、それ偏り出るんじゃね?って思ったらツッコんでください。

まずは佐野さんの発話の中から完全文(言い切り文)を抜き出します。
ここで「〜〜と思って」とか「〜〜だけど」といった中途終了発話文や、「ジャンプしたら無重力」「キャベツ」といった名詞句のみの発話は除外します。なぜなら敬語かタメ語かわからんから!
倒置が起こっているような発話は、倒置させていない状態で完全文であれば採用します。

次に抜き出した完全文を、文末表現をもとに敬語かタメ語かに分類します。
(比較のために敬語も分類をおこなっていきます)

2)と3)に関しては、その発話が誰かひとりに向けて言った発話なのか、全体に向けて言った発話なのかを分けます。

最後に、それらの発話を、内容をもとに以下の7つの分類に振り分けていきます。これがむずい。

(a) 同意・挨拶(相手からの反応を求めないもの)
(b) 自分に関する内容
(c) 第三者・場面に関する内容(内容が自分にも聞き手にも関係しない)
(d) 聞き手に関する内容
(e) 冗談(ボケもツッコミも含む、とりあえずふざけてるとき)
(f) 質問・確認(上昇イントネーション、相手からの返答を期待するもの)
(g) 提案・命令(相手からの返答や行為を期待するもの)

この7つの分類については、発話内容がどれだけ相手に影響を与えるか、を基準に影響力の弱いものから強いものを並べた、つもりです。
もし、初対面会話であれば、相手への影響力が小さい、項目の前半にあたる発話でのタメ語使用が多いはず、っていうかんじ。


●結果。

結果です。とりあえずこの表をご覧ください。

f:id:Yurie_pon:20210202103850p:plain
佐野さんの敬語/タメ語の使用回数一覧


はい。
お気づきでしょうか。
あんまりまとまりがないんです。

量的な傾向が出ないじゃんか!!!!!!
と私は一時的に荒れました。晶哉ちゃんめ、もっとわかりやすくタメ語使ってくれよ…と恨みかけました(ごめん嘘です)。

とりあえずこの表を見てわかる範囲の分析を2箇所だけしていきます。

(a)同意、あいさつ
この項目、圧倒的に敬語使用が多いんですよね。
でもこれって、相手からの返事を求めるわけでもないし、影響力の低い発話なので、先行研究的に言えば"ダウンシフトしやすい"はずなんです。
なんででしょう…というのは、あとの分析をしてから考えてみることにします。

(g)提案・命令
これも、圧倒的な敬語使用率
こっちは先行研究どおりといえます。
冗談めいた命令などは(e)に入ってるので、ここに含まれるのはあくまで佐野さん対メンバーという関係性での会話。なので、それで急に「せーやくん塩とって」とか言ってたら、え、家族?みたいになりそうですよね(完全にイメージが食卓になってしもた)。
敬語使用が多い理由、ここは、先行研究と同じく、相手への働きかけが強いからと言えるでしょう。


この2項目以外はパッとしないので、より深く内容を見ていくことにします!


(b)自分に関する内容
これは、相手への影響力が小さい、先行研究的にいえば"ダウンシフトしやすい"ものなのでタメ語使用が多いと考えられるんですが、数値を見ると敬語使用もまあまあ見られるのです。
じゃあその使い分けってあるんかいな、と、中身を見ていくとですね、

タメ語での自分に関する内容発話は、ひとり言的あってもなくても会話が進んでいくもの、という特徴あり。

(例1) さのすえ感謝電話の冒頭。6行目がダウンシフトしている。
01: A  もしもし.
    <Hello?>
02:   (0.7)
03: F  今 (0.5)大丈夫すか?
    <Is this a good time to talk?>
04:   (1.0)
05: A  うん. (0.3) 大丈夫.
    <Yeah. It’s okey.>
06: F→ よかった.
    <That’s good.>
07: A  どした?
    <What’s up?>
08: F  なにしてました?
    <What are you doing now?>
https://j-island.net/movie/play/id/5024

3行目や8行目の質問文は敬語発話であるのに対して、6行目だけダウンシフトしています。
ここで、6行目の「よかった」があってもなくても会話は大きな問題なく進んでいきます。

(ところで、卒論英語で書いていたのであえてそのままスクリプト置いていきますね…英訳できてるかな…有識者さん教えて……)


一方、敬語での自分に関する内容発話は、相手からの質問に対する答えなど、その会話を展開するために必須な内容、という特徴あり。

(例2)さのちぇ感謝電話。
(Before this conversation, D asks B what he is doing recently at home.)
01: D  何してる? 逆に.
    <What do you do recently?>
02:   (0.7)
03: F  僕, (1.2) ドラム,
    <I, practice drum,>
04:   (0.5)
05: D  うん.
    <Yup.>
06:   (0.5)
07: F→ オンラインレッスン (.) 受けてます.
    <I’m taking an online lesson.>
08: D  オンラインレッスンしてん. (surprisingly)
    <Are you taking an online lesson?>
09:   (1.5)
10: F→ めっちゃええっすよ めっちゃ楽しいっす.
    <It’s very good. Very exciting.>
https://j-island.net/movie/play/id/5190

7行目、10行目はD(たいちぇ)の質問に対する返答という発話行為を行っているため、なくなってしまうと会話が成り立たなくなってしまう要素。こういったときは、自分のことを語るとしても敬語使用のままであることが多くみられました。


(d)聞き手に関する内容
これは、相手のことを直接言及する内容なので、比較的影響力が大きい、"ダウンシフトしづらい"ものと考えられます。
でも数値を見てみると、「3者間/6者間会話で」「全体に向けての発話」のとき、タメ語使用率が高めなんです。
(実は6者間会話に関してはリモートか対面かでもわけて分析したんですが、リモートだけで見るとさらにタメ語率が高くなってますここ)

これも、タメ語使用がしやすい理由としては、(b)と同じく、ひとり言的、あってもなくても会話が進んでいく、という特徴があるためだと考えられます。
さらにもうひとつ、このとき、「会話参加者」という立場から一歩引いて「視聴者(の声の代弁者)」のように感じられる場面が多いんです。
…まあ、タメ語だからそうかんじるのか、本人がそれを意識してるからタメ語になるのか、どっちが先かわかんないんですけどね……。

(例3)大工さん(2)の冒頭。
01: E  空き時間で, ちょっと, さっき, 肉弁当を =
    <Because I ate a meat lunch … >
02: E  =食べさせていただいたので,
    < … during an intermission a while ago,>
03: E  そのぶん 働いて来ようと.
    <so, I will work more for that.>
04: C  [(laughing)]
05: B  [(laughing)]
06: C  休憩の代償を =
    <In return for that lunch …>
07: E  =めちゃめちゃ美味しかったんでちょっと, そのぶん.
    <It was so delicious that I have to do more for that.>
08:   (0.5)
09: C  じゃあもう, [ sss  ト]ップバッター頑張ってくださいそれは.
    <Okay, in that case, do your best as the first person.>
10: F→       [えらいな]
    <Well done!>
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/5ef02cab-61f8-45ef-a9cf-6aeb4f50d390

(この肉弁当のくだり真剣な顔して英訳するのめっちゃアホらしかったです…ニュアンスが伝わらねえんだ……私絶対に小島さんのAぇ!!!!!!の文章の英訳だけはできない…)

ここで、メインの会話はCとE(もんビバ)で、佐野さんは傍観者的立場をとっています。また、この10行目の発話に対する反応も特にないですが、それが違和感なく受け入れられています。


(e)冗談(とりあえずふざけてる発話)
これは、影響力云々の前に、この発話ができるかどうか(親密じゃなかったら冗談言えないもんね)という視点もありますし、冗談言えるなら親密だしunofficialだしタメ語でしゃべるんじゃ?という視点もありますし、そもそも他の6項目となんかちょっと雰囲気違いますし、一緒にこれ分析すべきじゃなかったんじゃ?とも思いますし、

おすし🍣

はい。

とりあえず見ていきます。

冗談発話、タメ語が多めだけど意外と敬語のままのときもあります。
タメ語を使う理由は、タメ語話者が冗談のときにスタイルシフトをすると指摘していた先行研究のとおり(現象としては逆)だと考えられます。「この発話冗談だからね!」という合図を発話のスタイルによって行っているのでしょう。

(例4)正門さんのタンバリン大工終了後。
(C finishes his performance and returns from a studio putting a white mask.)
01: C  お疲れっした.
    <I'm back.>
02: F→ 仮面つけてよ.
    <Put your mask.>
03: A  仮面つけてって.
    <Put your mask!>
04: B  (laughing)
05: F  仮面つけてくださいよ.
    <Please put a mask.>
06: C  つけとるわ!
    <I'm putting it!>
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/5efd8e55-8769-404d-941b-6bb048a20370

2行目で命令的発話をタメ語でしていますが、ここは実際と異なることをわざと言っているので冗談と判断しています。5行目で同じ内容を敬語で言っていますが、最初の発話をダウンシフトすることで冗談であることを示すことに成功した(3行目でせーやくんノッてくれたから成功と言える)から、5行目ではスタイルだけはもとに戻したのだと考えられます。

一方で、敬語を使用した冗談発話がどういうときに見られるかというと、 “わざとらしく垂直関係を生み出すような冗談”のときであるといえます。

(例5)小島さんのタンバリン大工終了後。
01: C  リーダー [よかった]
    <Leader, it was nice.>
02: B       [よかった]
    <Nice.>
03: E  つ (.)↑かれるねえこれやっぱ(affectedly)
    <Exhausted. This segment always makes me tired.>
04: F  [どうやって-]
    <How did you … >
05: D  [タンバリン]大工俺のや-=
    <Tambourine Carpenter is my idea.>
06: F→ =どうやって思いついたんですかあれ.
    <How did you come up with that character?>
07: E  え?
    <What?>
08: D  [タンバリン-]
    <Tambourine … >
09: F→ [どうやって]思いついたんですか.
    <How did you come up with that?>
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/5efd8e55-8769-404d-941b-6bb048a20370

わざとらしく疲れている小島さんに悪ノリして、9行目では敬語を使用することで“小島さんを労わる後輩感”を出していると考えらます。

…いや、正直佐野さんのユーモアセンスを完全に分析する自信はないので、あくまで言語現象だけ見た場合です!正解の解釈はわかりません!


そんなわけで、数値的にパッと見特徴がわからなくても、中身まで見てみると傾向が見えてきたりします。楽しい。


ここで改めて全体の結果を振り返ると、垂直かつ親密関係におけるダウンシフトに関してこんな結論が言えるのではないかなあ、と思います。

初対面会話でのダウンシフトとは傾向が違う!
(そりゃそうだよ、だってもともと親密関係なんだから、心的距離の縮小効果を期待したダウンシフトをする必要ないもん)

ダウンシフトするときの会話では、聞き手との実際の関係性(=先輩と後輩)以外の要素を強調しようとしている!で、それを強調することによって発話内容を円滑に伝達しようとしていると考えられる。
(冗談発話では「遊び仲間」、誰かに言及するときは「視聴者(の代弁者)」、独り言的発話はそもそも聞き手を意識していないため先輩と後輩という関係性が生まれようがない)

逆に、実際の関係性を優先する発話の時には、相手への影響力の有無にかかわらずダウンシフトしづらい。
(最初、(a)で敬語使用率が高かったのはこれが理由だと思います。挨拶とかって、形式的でもあるし、その形式によって両者の関係性を色濃く示すため、ダウンシフトしたら失礼にあたってしまう可能性があるのかと。)



ふう。

ふう~~~~~~~~~~~~~~~~。
これが私の卒論内容でした!
晶哉ちゃん、Aぇのみんな、ありがとう。韓国の土下座しちゃう。



こっからは完全主観なおまけのお話。


おまけ①この結果を見た感想
佐野さんはよく、バラエティでの立ち回りがうまいってメンバーからも言われてるけど、まさにこのタメ語使用の傾向がそのとおりだなと思ったんです。
タメ語を使うことで自分のその場その場での立ち位置をわかりやすく示しているというか。
考えすぎかなあ。

おまけ②最近の佐野さんのダウンシフト
ここまで詳しく分析はできてないけれど、最近のダウンシフト、このときとはちょっと違ってきている気がします。
例えばコスプレ塾のどうぶつ編(2)の前編。末澤ウサギのニンジン早食いの感想述べるときの佐野さんの発話。

「全然めっちゃ普通に鳴くか、まったく音鳴らんくなるか、の、二択やったのよ

この発話。
ここでダウンシフトするんや!って初見のときはびっくりしてました。
これって、特にキャラクターになりきってるわけでもない、佐野晶哉のまんま、メンバーに向けた、発話だと思うんですよ。で、冗談要素もなく(いや、ないとまでは言い切れないけど)。分類的に言うと末澤ウサギについての描写だから(d)に含まれるけれど、メンバーの視線が佐野さんに向いているし、聞き手への呼びかけの効果がある終助詞「よ」がついているし、視聴者の代弁とも思えない。完璧なまでの“ただのメインの発話”なんですよね。
これは……どう分析したらいいのかなあ、と思ってます。でもなんとなく感じているのは、この傾向が続くようであれば、これからどんどんタメ語増えていくのかなあ、っていうこと。なんかちょっと寂しい気持ちがしています。全然、いいんだけど、ちょっと寂しい。


ほんとはみっつめのおまけで、先日(2021/01/30)のらじらー内コーナー「晶哉、タメ語で喋ろうや」を分析した結果を書こうかと思ったのですが、まだ分析途中なのと、あんまりにも長くなるのでまた別の機会に書きます。今週中には書きたいなあ(自分を追い詰めていくスタイル)。


●おわりに。

……ここまで読んでくださった方、ほんまにありがとうございます。
長かったでしょ…私も疲れたよ……。
もちろん至らない点、無意識のうちに偏った視点で分析しているところがあるかもしれません。お手柔らかに。でも気づいたことがあればご意見ほしいです。
ひとまず書き始めた目的、自分が理解する、は達成したので、あとは読んでくださる方に伝わるかな…ということだけが課題です。
(伝わる≠納得してもらう、です!これが正解だぞと押し付けるつもりはありません。読んでくださった方が、こういう分析方法も一理あるなあ、くらいに思って下さったら嬉しいです😊)

もしなんかご意見とかご質問とかご指摘とかあったらマシュマロとかコメントください!



ではまた。気が向いたときに、思い出したようにつらつらと書きに来ます。
ありがとうございました!



[参考文献一覧]
Allott Nicholas (2014)『語用論キーターム事典』開拓社, 東京
Brown,P & Levinson, S.C. (1987) Politeness: some universals in language usage. Cambridge University Press, Cambridge.
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Source of examples (accessed 2021/01/04)
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https://j-island.net/movie/play/id/5190
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https://j-island.net/movie/play/id/5630
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https://gyao.yahoo.co.jp/episode/5ef02cab-61f8-45ef-a9cf-6aeb4f50d390
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/5ef02cbd-f8cb-4186-806c-4cfd3fc078ce
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/5efd8e43-159d-4f16-8b46-1ddf6f102ad2
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/5efd8e55-8769-404d-941b-6bb048a20370
※You can access them until March 31, 2021.

なんか、GYAOのリンクがうまく飛ばないかも…コピペしたら見られると思います…